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特別展 瓷華明彩 イセコレクションの名陶@五島美術館

こんにちは。仙です。

五島美術館で6月27日から開催している「特別展 瓷華明彩 イセコレクションの名陶」に行ってきました。 

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イセコレクションっていうのは、首都圏のスーパーでよく見かける「森のたまご」ブランドのイセ食品会長・伊勢彦信さんのコレクションなんだそうです。

伊勢さんは日本有数の美術品コレクターみたいです。コレクションは普段はおうちで眺めてて、依頼があれば美術館に無償貸与するんだそうです。保険料とかはたぶん美術館負担だと思うけど・・・。何かすごいセレブなエピソードですが、お写真みると普通のおじさんです。

 

それでこれ、とてもよかったです。

なんというか、コレクション全体のカラーなのか、膨大なコレクションの中でそういうカラーのものをセレクトして持ってきてるのか、よくわかりませんが、清々しくて爽やかな陶器がたくさん。もう、乙女の夢のコレクションのよう。

全体的に色の明度とか彩度が高いんですよね。

黄釉はたまごの色だったりレモンイエローだったりでとてもとても美しいです。

藍釉っていうのもきれいなブルーだし、法花っていう透彫もきれいな翠青色とターコイズのような青がきれいだよ。茄皮紫釉って、その名の通りきれいな茄子紺だよね。

陶器のなかで一番好きだったのは”「大清康熈年製」銘 素三彩果文盤”かな。デザインも色使いもとてもとてもとてもかわいいです。ザクロや花が描かれてます。中国陶磁ですが、日本人好みのヨーロッパデザインの香がします。たとえていうならmina perhonenのテキスタイルみたいな・・・ちょっと違うか・・・。

 

今回は第2展示室も充実してます。饕餮文の青銅器とか。堆朱の細工がすばらしい上に大きい文箪笥とか。天然石を使ったものは見てるだけで楽しいです。翡翠琥珀もでかい。琥珀とかこんなに大きいのはじめて見た。加えて美しいです。翡翠もジェタイトをこんなに細かく細工するのは超絶すばらしいです。グレード高いよ!東博で見た白菜に勝るとも劣らない。・・・って言い過ぎかな・・・。

 

西洋絵画も3枚展示されてます。モディリアニマティスカンディンスキー

どれもいいよ。伊勢さんは洋画の同時展示には反対だったみたいで、「俺は認めてないけど、押し切られた。不満だ」みたいなことを図録のあとがきにかいてらっしゃいました。おもしろい。

 

というわけで、とってもおすすめです。いつもの五島美術館よりはちょっと混んでますが、ゆっくり見られると思います。8月9日まで。

 

あったかくなってきたので庭には虫がいます。立ち止まると3秒で蚊に刺される。でっかい蟻もけっこういます。

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これはイヌシデ。

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梅雨だからアジサイがきれい。

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私はこのアングルの東急線が美しいと思うんですが(上手い人が撮ればいい写真になると思う)、撮り鉄の人をここで見たことがないです。マニアから見るとつまんないのかな。

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じゃ、またね!