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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

没後30年 鴨居玲展 踊り候え@東京ステーションギャラリー

こんにちは。仙です。
東京ステーションギャラリーで開催中の「没後30年 鴨居玲展 踊り候え」に行ってきました。

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それで今回、年間パスポート買ってみました。4000円。

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ここ、企画によってはチケット屋さんに安値放出されてる時もあるけど、6回くらい行けばもと取れるかな、と思って。出光と三菱一号館美術館でもこれを提示すると200円引きになるそうです。

でも、写真貼付が必要です。写真撮るのめんどくさいよな。ちょっと古い奴でもいいかな。受付の人が「写真は何でもいいです。本人なのが確認できればいいんで」って言ってたし( ̄▽ ̄)。
そして最大限活用しよう。東京駅だし。
・真夏に涼んだり
・真冬に暖まったり
・待ち合わせの半端な時間をつぶしたり
してみようと思います(・ω・)ノ。

 

さて、鴨居玲さんです。どこかで作品を1~2枚くらい見たことあるかな、程度でほとんど初見の画家さんです。
まず、ご本人の写真がたくさん飾られてるのが印象的です。それも納得、大変お美しいお顔です。昔の沢田研二さんとか、そっちの系統だよね。涙袋の大きい感じの色気がある顔。大変ファンの多い画家さんみたいですが、その容姿も含めてスター☆なんだなと思います(⌒▽⌒)。このお顔がご本人にとって本意だったかと言えば、また別の話な気がしますが(´・_・`)。

 

私が好きなのは、どっちかっていえば抽象画よりの作品かな。教会のシリーズとか。緑一色で色づいた宙に浮かんでるような教会。

そして色にフィーチャーしたのが好きかな。「赤い老人」とか。その名の通り、赤一色で老人が描かれてるんですが、そのモチーフにもかかわらず、ほとばしる勢いとエネルギーが感じられて好きです(⌒▽⌒)。

スペイン時代のゴヤっぽい絵は私には明度が合わないな、あんまり良さがわからん・・・(´・_・`)とか思って眺めていると、自画像連作のターンがありました。
なんかすごいです(≧∇≦)。鬼気迫る自画像が何枚も何枚も。もともと画家の自画像は大好きですが、とてもこだわってこだわって描かれている絵が何枚も。
人の好みはそれぞれだとは思いますが、これらの絵を見て心を動かされない人はいないでしょう。すばらしいと思います。
ただ、この熱量で取り組んでたら長くは続かんだろうな、と思ってたら、若くして自死されたそうです。うーーーん、満足っていうものがまるで感じられない作品ばかりだったもんな(´・_・`)、辛かったんでしょうね。

 

図録をざっと見てみるとお姉さんのデザイナー、鴨居羊子さんにはじまり、パートナーだった方、画廊の方?等、いろいろな女性が鴨居さんに言葉を寄せておられます。お母様も玲さんを溺愛されてたというし、女性に縁が深いというか、女性が好きで女性に好かれる性質だったのでしょう。いろんな意味でうなずけますd( ̄  ̄)

そして鴨居さんは実はデッサンがとても正確で端正で美しいです。その力を余すことなく表現し、しかも静かで美しい最初期の作品、「観音像」が全作品の中で私は一番すきかもしれません。これはレイテ島で戦死したお兄さんの無事を祈って描かれた作品だといいます。

 

というわけで、正直好みが分かれる作家さんだとは思いますが、眺めていると何かしらの感情がわいてくる、影の濃い作品ばかりだと思います(・Д・)ノ。
ぜひ、東京ステーションギャラリーまで足をお運びになってください。7月20日までです。

 

私もたぶんまた来ます。そうだ、今度グッズ買おう。鉄道グッズはどれもかわいいよね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。ここのショップは美術館チケットないと入れないけど、パスポートがあればいつでも買い物できるし。

じゃ、またね。