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マリー・アントワネット、ジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家 ルドゥーテ「美花選」展@日比谷図書文化館

こんにちは。仙です。
日比谷図書文化館で開催中のマリー・アントワネットジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家 ルドゥーテ『美花選』」展に行ってきました。

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日比谷図書館、数年前にリニューアルしましたよね?時々行きますが、なかなかセレクトが面白くて好きです(⌒▽⌒)。サブカル寄り?PRONTOとかも入っててコーヒー飲みながらゆっくりできます。

文化館という名のミュージアムは、入場料大人300円です。小さめだけど、お安いですよ、奥さん(・ω・)ノ。そして千代田区民は無料です。いいな。このごろ割と真剣に思います。千代田区に引っ越そうかな( ̄◇ ̄;)。図書館が充実してるって、大きいよね・・・。千代田図書館の勉強スペースの千代田区民席に座りたい。いつも空いてるし。家賃高そうだけど。

今回はルドゥーテの「美花選」展です。写真が斜めりました。

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ルドゥーテといえばボタニカル・アートの巨匠ですよね。作品全部たいへん美しいです。老若男女、疲れている人、みんなにオススメです(⌒▽⌒)。だいたい花を見てイヤな気分になる人ってあんまりいないしな。

こんなリーフレットもらえるよ。豪華だ。

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美花選のだいたいの作品は銅版画手彩色です。点刻彫版法といって、エッチングとグレーヴィングの併用だそうです。その描写は超絶細かくて、そのうえ生き生きしてます。
いくつかはペラム(羊皮紙)に描いた肉筆画もあります。ペラムって、発色が鮮やかですが、すごく描きにくい素材らしいよ。絵の具がのっている場所は、刺繍のように盛り上がった感じがしてなかなか面白いです(・ω・)ノ。

 

ルドゥーテって、その作品のすばらしさもありますが、その生涯も興味深いです。若くしてマリー・アントワネットの庇護を受け、彼女の処刑後にはナポレオンの妻、ジョゼフィーヌパトロンになってます。後年はパリ自然史博物館のデッサン教授になって勲章も受け、社会的には申し分ない人生に見えます。ラマルクとか、ジャン・ジャック・ルソーの本の図版も担当してます。
何ていうか・・・ラッキーマンだね( ̄◇ ̄;)。


ボタニカル・アートのすごいひとといえば、バンクス花譜集のバンクスさんがいますが、ルドゥーテさんとは何かベクトル違ってます。ルドゥーテさんは新しい植物の調査に未開の地へ行ったりはしなさそう。自分の仕事とか生活に満足してそう。
目の前にある仕事をしてたら、みんなに「花のラファエロ」「花のレンブラントと言われるようになった、っていう感じかな?本物のラファエロレンブラントにはなれないけど、自分の思うところは実現できました、めでたしめでたし、と。やっぱラッキーな気がする(≧∇≦)。

 

デザイナーとしても優秀だよね。グッズが山盛りであります。女性には根強く支持されそう。

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この展覧会のタイトル「美花選」は、ルドゥーテの集大成の版画集だそうです。お時間あれば是非(・ω・)ノ。いろんなイベントとかもあったみたい。

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絵を見て「リンゴってバラ科なのか~。シャクヤクって派手できれいだな~」みたいにぼんやり園芸目線でみても楽しいと思います。6月19日(金)までです。

そういえば、チェンバロがおいてあった。週末には演奏会をするそうです。

 

ここは比較的遅くまでやってます。夜に行ってみた。雨降ってきたけど(>_<)。

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じゃ、またね。