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ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ 書物がひらくルネサンス@印刷博物館

こんにちは。仙です。
今回は、印刷博物館で開催中の「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ 書物がひらくルネサンスに行ってきました。

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印刷博物館は、凸版印刷の企業博物館です。ここへは今回はじめて行ったのですが、すごかったです(≧∇≦)飯田橋の駅からはちょっと遠いけど。
何か、すごい余裕のある企業の文化施設って感じです。ごめん、ちょっとナメてた(・_・;・・・。

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同じ建物内にトッパンホールというコンサートホールもあります。これも(外から見ただけだけど)本格的な造りのホールで二重にびっくり。新国立劇場にちょっと似てる。凸版の株、買った方がいいかな?

 

今回は、「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ 書物がひらくルネサンスという展示内容が目に付いたのでここに来てみました。タイトルどおり、ヴァチカン教皇庁からいろんな資料が来てます。
ヴァチカン・・・私は高校~大学にかけてカトリック系の学校に行きましたが、ヴァチカンのイメージを一言でいうと、「何かちょっと怖いところ(´・_・`)」です。理由はいろいろ。一言では言えません。ただ、持ってる資料はもちろん第一級だと思います。
凸版さんはそんなヴァチカンの懐に飛び込み、キケロ・プロジェクトという共同研究まで立ち上げてます。パリンプセストといって、昔は羊皮紙に文字を書く→洗って消す→また書くという感じの使い方をしてた資料の今現在書かれてる字以前の記入内容を特殊なスキャナで読みとる研究をしてるらしいよ。スキャナ現物の展示もあります。このスキャナで私のかさばる紙媒体資料も一瞬で電子化してくれないだろうか( ̄▽ ̄)。
ということで、ヴァチカンがこの展覧会を応援してるらしいです。展覧会冒頭にとても偉い人の挨拶文があります。
そして、プロジェクションマッピングの映像でヴァチカン教皇庁図書館を見られるスペースもあります。これけっこうすごいです(・ω・)ノ。とても臨場感があります。酔いそうなくらい。
ヴァチカン教皇庁の図書館は基本非公開らしいので、興味あるひとは見たほうがいいのではないのかな。ヴィジュアルを例えるなら、東洋文庫のすごく規模が大きい版でした。天井近くまで貴重そうな本が・・・そしてなかなかに豪華。壮麗な壁画や天井画がある部屋もあります☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。

 

他の展示物もなかなかに貴重そうなものばかりで楽しいです。
ジラルディによるダンテ「神曲とかは、とても美しい挿し絵とつくりの本ですが、複製を白手袋はめて見られます。すごいです。
「人類贖罪の鑑」とか、ホメロスの「イリアスとかも美しいです。

 

最後の章は「ヴァチカン貴重庫でみつけた日本・東アジア」ということで、イエズス会日本通信とか、どちりいな・きりしたんとか、教科書に出てくるような資料が目白押しです。ただ、四大陸トランプって、トランプに見えなかったけど、どう使うんだろ。

 

総合展示ゾーンもとても充実してて、活版印刷の工房とか、浮世絵の職人の仕事場とかの展示もあります。職人さんがデモンストレーションしたりもするらしい(^◇^)。浮世絵って、凸版印刷だもんね。太田記念美術館とかでも、似たような展示を見たような気がしますが、手間とお金は正直こちらのほうが段違いにかかってます( ̄▽ ̄)。太田は太田でいいんだけどね、アート寄りで。

他にも、

  • 活字ひろいのゲームとか(やってみたけど遅すぎて失格に)
  • 活版印刷体験機とか、

常設エリアも充実してます。ワークショップとかも盛んらしいので、もし予定が合えば参加するのも楽しいと思います。年賀状づくりとか。

 

結論:かなりオススメです(≧∇≦)
学生さんがレポート書くときとかもかなり使えるんじゃないかな。
凸版印刷さん、これからもがんばってください。
次は「小石川テラス」とかいう高級そうな社食(建物の2階にある)でごはん食べたいです。今回の展示は7月12日(日)まで。

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じゃ、またね。