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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

BRIDGESTONE MUSEUM OF ART ベスト・オブ・ザ・ベスト@ブリヂストン美術館

こんにちは。仙です。
今回は、ブリヂストン美術館で開催中のBRIDGESTONE MUSEUM OF ART ベスト・オブ・ザ・ベスト」です。

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私はちょっと前に行ったのでそれほどでもなかったのですが、GW前くらいからエラい混んでるらしいですね( ̄◇ ̄;)。個人的にブリヂストン美術館でストレスかかるくらい混雑してる様は見たことなかったのに。今まで特に大ファンでなくても、もうすぐ見れなくなるよ、と言われると、行ってみようか、と思ってしまう、それが人間。仕方ありません( ̄▽ ̄)。

 

それで、この展覧会、とってもよかったです(≧∇≦)。
ビルの建て替えに伴う休館前に、コレクションの精髄を見せてくれるという、平たく言っちゃえば館蔵品展なんですが、上品ですてきなコレクションなので見ててとても楽しいし、見やすいですo(^▽^)o。
キャプションもとても充実してます。情報量も多くて、少しでも鑑賞の手助けになれば、という学芸員さんの心遣いを感じます。ほっこりします。

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館蔵といっても、印象派ピカソマティスもあるよ。フジタ藤島武二もあるし。
石橋美術館の所蔵品からも「わだつみのいろこの宮」(青木繁)とかの有名どころも連れてきてくれてます。デュフィザオ・ウーキーとかもあるよ。エジプトやシュメールの古代美術部屋とかもすごいよね。
この建物でこれらの作品が見られるのはもう最後なので、時間に都合のつく方は、足を運ばれた方がよろしいんじゃないでしょうか?おすすめします(・ω・)ノ。

ルノワールシャルパンティエ嬢とか、セザンヌの自画像とかの人気者はどんな企画でもほとんど皆勤賞で常設にいてくれて、個人的にその功を労ってあげたいです。しばらくゆっくり休んでください(・Д・)ノ。

 

そして、この展覧会がいいな、と思ったのは、作品だけではありません。
第1室の「ブリヂストン美術館の歩み」は題名どおり、ブリヂストン美術館の歴史をニュース映像やポスターで振り返ってるタームです。美術館創設当時、まだ戦後の日本が若かった時代を生き生きと切り取ってるよい展示だと思います。
猪熊弦一郎が会社帰りのひとにデッサンを教えてくれる時代もあったんだな、とか思うと時代の流れを感じます。


ニュース映像とかも大変興味深いです。創設者の石橋正二郎さんの映像とかもあったし。
この美術館のコレクションって、石橋さんが「俺はこれが好きだ!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」と思って集めた、というよりは、「みなさんに喜んでいただけるものをお見せしましょう(^∇^)」みたいな気持ちを強く感じます。
それだけに、こういう形でご本人が目に見えると、ちょっと生々しい人間味を感じて、私はとてもよいと思うのです。この方の評伝とかも読んだことがあるはずなんですが、ここで見たほんの数分のニュース映像のほうがよかったよ。
特に奥さんの映像が印象的。あんまり表に出てこない人だったような・・・。しっかりした輪郭の、良妻賢母っぽいとても賢そうな方です。パリの国立近代美術館でブリヂストン所蔵作品の展示をしたときの映像で、フランスのお偉いさんに囲まれて正二郎さんが不安そうに眼を泳がせてたのに対して、一歩下がりながらもまったく動じてなかったところを見ると、実は奥様が石橋家の立志伝のキーパーソンかなd( ̄  ̄)、とちょっと思いました。興味ある方は是非ご覧になってください。

 

ということで、ぐるっとパスも使えることですし、いろんな意味でおすすめです。5月17日までですが、ぜひ見に行かれてください。
またね!