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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

黄金郷を彷徨うーアンデス考古学の半世紀@インターメディアテク

こんにちは。仙です。 

今回は、出先から直帰している途中で、インターメディアテクのところを通りかかったら展示替えが行われていたので、そのまま入ってきました。木・金曜日だと20時までやってるし、ここ、いいよね。

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展示の期間は半年弱か・・・。欲を言えばもうちょっと頻繁に展示替えしてほしいけど、タダで見せてくれるので、まあよしとしましょう( ̄▽ ̄)(上から言ってみる)


この展示も貴重なものがたくさんあって、なかなか興味深かったです。すごいよ。黄金の装飾品とか、本当にキラキラしてます。仮面や冠、そして大きな耳飾り。何だか豊かな文明だ。キャプションによると、調査と研究の積み重ねにより(日本人も東大含めて多くの人がかかわっている)、古代のペルーに偉大なる文明の存在したことが少しずつ明らかになってきました。メソポタミア、インダス、エジプト、中国を「四大文明」とする古代文明観はいまや過去の物になったらしいです。私の習った歴史に間違いが( ̄◇ ̄;)。いや、けっこうすぐ間違いになるよね、歴史って・・・。

 

土器とかも可愛いよ。くわしいことはあんまりよくわかんないけど。ダリの飼ってたオセロットっていう猫とか、人間とか、顔面をモチーフにしたやつが多いです。あと笛付きのものが多い。なぜだ。何か飲むついでに吹きたいのか(´・_・`)。
日本人にもなじみ深い、いかにもなテキスタイルとかもあります。レリーフとか楽器も。日本人研究者が使ってた道具とかの展示もあるよ。昔のコダックのカメラとかが美しかった。おすすめです。
この展示に協力している「天野博物館」とは、日本人実業家の天野さんがペルーのリマ市に私財を投じて作ったアンデス文明に関する博物館だそうです。どえらいことをする人がいるもんだ(; ̄O ̄)。いつか行ってみたい。

 

その他の展示も微妙に入れ替えしてたような気がします。
甲殻類や両生類の乾燥標本とか。甲殻類はたしかに「乾燥」の名のとおり、かぴかぴしてましたが、両生類は見た目意外としっとりしてて(蛇もあったかな)いい感じでした(⌒▽⌒)。あれはどんな仕組みだろう?
フランス産の甲虫標本とかもあって、なかなか色あわせが美しいです。

あと個人的にハイライトだったのが上階に展示されてたカール・ツァイスアッベ試験器(≧∇≦)!!
何か、小さくて、正直何に使うのか謎なんだけど、美しかった。かぶりついて見てました。挙動不審者。
いいなー、カール・ツァイスのレンズ使ったカメラとかほしい。(猫に小判だけど)
この近くのエリアは昔の注射器とかメガネを作るときの検眼セットとか。今まで残ってるだけあって、上質な雰囲気が漂ってます。造形も美しい。見てて楽しいです(^∇^)。

 

映画の映写機とかも展示されてます。
興味深い。制作年代:不明とかキャプションがついてるものも多いです。何で?作った会社(それか同時代に存在してた会社)に問い合わせてみれば?みたいに思ってしまうのですが、そういうわけにもいかないんだろうな。やっぱり映画って、毀誉褒貶が激しい産業なのかもしれません(>_<)

というわけで、ここはいつもながら大変オススメです。鳥の頭蓋骨の標本とかすばらしいし。「黄金郷を彷徨う」も是非見てみてください。6月21日まで。

 

じゃ、またね。