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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

ホイッスラー展@横浜美術館

こんにちは。仙です。
横浜美術館にて開催中のホイッスラー展に行ってきました。

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仕事が一段落したので、お休みをもらって月曜の朝一でいったんだけど、すごくゆっくり見られた。よかったです(^ω^)。


朝の横浜美術館

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ここは木曜休館なので、気をつけないといけません。昔、うっかり木曜に来ちゃったことが・・・。・°°・(>_<)・°°・。。

主催にテレビ局が入ってたので、大々的なプロモーションが入って混雑する前に行かなきゃ、ということで、がんばって行ったのですが、大正解でした。
だって、どっちかっていえば判型の小さないわゆる”小品”が多い展示だから。小さなエッチングリトグラフがたくさんあって、油絵や水彩なんかにも小さいのがけっこうあったよ。作品としては描写が繊細でとてもすてきだと思うんだけど、混雑してる中で見ろと言われたらかなりストレスかかりそうな印象です(´・_・`)。
結論:なるべく早め、できれば平日に行くことをオススメします。

 

展示としては、自分はけっこう好きでした。
油彩のほうは、全般的に色彩がやわらかく透明感ある色使いが印象的。銅版画のほうは風景も人物も精緻な描写。何となくかわいい雰囲気もあるところは共通してるかな。日本人好み。

 

好きな作品は、
1.最初のところにある自画像
油彩のやわらかくて繊細な筆の運びがすてきです。
それと顔の表情が面白い。上から周囲を睥睨するような感じ。これは・・・いかにも後にラスキンと大喧嘩したり、ピーコックルーム(ホイッスラーによる現存する唯一の室内装飾で、パトロンであるフレデリック・レイランドのためにデザインしたダイニング・ルーム。もともと革張りだった壁を施主がいない間に無断で青地に金色の孔雀を描いたので塗り替えたのでこじれた。映像展示あり)のパトロンと仲違いしたりしそうだ。顔相占いってけっこう当たると思う。
特にレイランドさんは生涯あの部屋をそのままにし続けてたところを見ると、内心けっこう気に入ってそうなのに。面倒でもやさしく自分のアイデアをプレゼンしてからやればよかったのに。せっかくのよいパトロンをみすみす・・・もったいない。短気は損気って本当だのう( ̄Д ̄)ノ。

 

2.小さな赤い帽子
市長の娘さんだという女の子が非常にかわいく美しく描かれてます。

何か、数は少ないけど他にも少女絵(含ヌード)をかなり熱心に描いてるのがあったので・・・一瞬あれ?という感じもしたのですが、調べてみると特に少女趣味ってわけでもないみたいですね。疑ってごめん。

 

3.トマス・カーライルの肖像
有名な絵ですよね。カーライルの横顔に彼の生涯が出てる気がします。よい絵です。

風景画のノクターンとかもよかったよ。ジャポニズムの旗手みたいに言われてるだけあって、日本人の心の琴線に触れるような雰囲気のある美しい色使いですo(^▽^)o。

 

彼の旧蔵品もあるよ。特に日本のいろんな紋をあつめた「いろは引紋帳」がよかったな。絵の中にも紋をたくさん描いてるよね、この人。興味深かったんだろうな。
そして、モネっていい人だったんだな。(ホイッスラーあての手紙がある。内容がやさしさにあふれてる)

 

ガイドはリリー・フランキーさん。
いい声だよね。イラストレーターだから、ホイッスラーが好きで抜擢されたのかと思ったら違うみたい。何か、ラジオを聞いてるみたいな印象のガイドでした。

 

平日なのでカフェも空いてたので入ってみた。
限定メニューみたいのを食べてみた。

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ホイッスラーをイメージした限定メニューだそう。

正直しょぼいけど(-_-;)(厳しくてごめんよ。だって1000円+ドリンク代だから。6枚切食パンのトーストにちょっとサラダ飾ってスープつけた感じ)、ゆっくりできたし、ま、いいか。

 

常設展はヘレナ・ルビンシュタイン(女性の富豪としてはトップなのではないかな。日本のデパートにも化粧品が売ってるよね。)が注文して描かせた3枚組の大きなダリとかあって何か充実してた!さすが横浜!他にはマグリットがよかったな。モーリス・ドニも好きなタイプの絵だった。

 

トータルで楽しめました。是非来てみてね。

じゃ、またね。