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仁清・乾山と京の工芸ー風雅のうつわ@出光美術館

こんにちは。仙です。出光美術館で開催中の「仁清・乾山と京の工芸ー風雅のうつわ」展に行ってきました。

 

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出光美術館はよい場所にあるよね。皇居のすぐ近く。

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皇居を臨むこの風景(帝劇の向こうの道で撮った)、こうやって地上から見ると???だけど(アングルが悪いだけかv)、美術館のある上階から見ると最高です(≧∇≦)。

 

さて、この展示は題名のとおり、野々村仁清尾形乾山を中心とした作品で構成されてます。結論から言うと、
・落ち着いてじっくり見ることができて、
・展示品もとても美しいものが多く、
・展示の仕方もなかなか面白い
とてもよい展覧会だと思います。

三拍子そろってる。オススメです (^ω^)。

 

人によると思うけど、自分はここの展示室好きだな。
広くて吹き抜けてるっていうか、動きやすい。2周目もしやすい構造だし。

 

まず、初期の仁清と乾山、あとは仁阿弥道八等の作品の展示がされてますが、この時期の海外からの影響の受け方が激しいのが興味深い。

なんつーか、ほほえましい( ̄▽ ̄)。
オランダのデルフト窯や、ドイツのケルン窯、中国の磁州窯から比較対象としてオリジナルも来てるんだけど、オリジナルより西洋っぽい(中国っぽい)雰囲気がする。影響され方が極端すぎる。
彼らの後年の作品になると、本来の日本的なもののなかに西洋っぽいものを少しだけ残した感じになってます。その変容ぶりを考えると、守破離っていう言葉を思い出したり。(ちょっと違うか)
あー、でも、初期は初期でいいよ。かわいい。ていうか、(絶対買えないけど)自分で使うならこっちだな。

 

そんで、改めて最後まで見ると、仁清はやっぱり細密でとても美しくてかつかわいらしいところが好きだ。七宝のように艶めく黒地が印象的な大きめの壷もいいけど、やっぱり小さい香合が好きかな。見てて見飽きないよ。ちっちゃい羽子板とかさ、尺八をかたどったのとか。かわいい(^∇^)。

反対に乾山はある程度大胆な文様がついてる色絵が好き。紅葉も椿も大きめな意匠がよいよ。一歩間違ったらちょっと稚拙に見えちゃいそうなバランスが好き。色使いもちょっと変ですてきだ。 (^◇^)
あと、この人はお兄さん(尾形光琳)との合作もあって、仲いいんだな。こっちもいいです。仲良きことは美しきかな。ほんとにね。

 

あとは、狩野常信の「春秋図御簾屏風」(屏風の真ん中を四角く切り取って御簾をはめこんである作り)を見て思ったんだけど、会場がもっと暗くて、御簾の部分から光が射し込んでくる趣向だったら多分もっと美しいんだろうな。(きっと昔はそういう感じで使ってたよね)
白釉とかも、闇の中で浮かんでくる演出いいんじゃね(≧∇≦)!?とか思ったけど、やっぱりダメだよね。 (;^_^A
足下が危ないのはダメ。安全第一怪我したら美術館にも来れなくなっちゃう。

 

出光美術館、次回の展示は1月10日から、物語絵だそうです。フライヤーもらうの忘れちゃったけど、面白いのあるかな?楽しみだ。

じゃ、急に寒くなったけど、風邪には気をつけましょう。(・ω・)ノまたね。