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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

紫式部ダイアリー@PARCO劇場

こんにちは、仙です。

PARCO劇場で公演中の三谷幸喜さんの舞台紫式部ダイアリー」に行ってきました。


演劇は、昔ハマってたくさん行ってたけど、このごろは面白そうな舞台がある→ふつうにぴあかイープラスに申し込む→当選したら行く、みたいな感じです(・ω・)ノ。

昔はぴあカードとか作ってたし(これはあんま意味ない場合が多かった。人気公演は容赦なく落選した。※昔の話だよ)、Bunkamura(席はけっこう確保できたけど、1回本当にダメな席が来てトラウマに)とか世田谷パブリックシアター(ここは良席の割当があった)の会員にもなってたんだけど、今はそこまでしてません。年に4~5本くらい見れたら満足(≧∇≦)。
というわけで、今回は当たったんで行ってきました。

三谷さんの作品、久しぶり。「国民の映画」とか見たかったな、外れちゃったけど。

 

PARCO PART3前のクリスマスツリー。

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きれいだね。サンタがイベントっぽいものをやってたけど、人いっぱいなんでツリーだけ。

看板。

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さて、本題です。
結論から言うと、お芝居、面白かったですよ(^ω^)
※以下ネタバレ注意


三谷さんっぽい会話劇。コメディです。清少納言斉藤由貴さん、紫式部長澤まさみさん、あと舞台が現代のバーなので、バーテンダー役の男優さんが(台詞なし)いらっしゃいます。実質2人芝居ですね。
作家同士の嫉妬と相手へのリスペクトが、遠回しで時には率直な会話の中に笑いをまじえて描かれるのが楽しいです(^◇^)。


やっぱり女優さんお二人にアテ書きされてるんですかね?清少納言がちょっと・・・不器用だったり(^^;;(バーの高いイスになかなか座れなかったりする)するのは、斉藤さんのあんまり運動が得意じゃなさそうなイメージが混じってるかな?(私の中では清少納言本人はスマートでシャキシャキしてる)と思うし、紫式部が超美人でスタイルよくて、酔ってハッチャけてるのも三谷さんが思ってる長澤さんなのかな?とかいろいろ考えました。
雰囲気も後味もよくて面白かったよ。

 

特によかったと思う点
・斉藤さんがかわいかった o(^▽^)o
いや、グリーンのふんわりした衣装が似合ってたよ。
かわいかった。とてもかわいいなーと思った。ただ、長澤さんと並んじゃうと・・・なんつーか・・・世代の差を痛感しますが、単体で見れば全然イケてました。
・長澤さんきれいだった。
やっぱりスタイルいいね。(*^^*)
長澤さんの紫式部は癖の強い表情だったので、カーテンコールで出てきた長澤さんを見て、素がすごくかわいいんだな、と思いました。(役に入ってない状態のほうが2割増でかわいかった)

 

ちょっと・・・と思った点
※これは半分個人的な理由です。
このお芝居、要所要所にオスマントルコの軍楽、メフテルを使ってます。音の響きが不穏で作家二人のバトルにはとてもよいチョイスだな、と思います(´・_・`)。
でもこの音楽、数年前に(たしか)BSで大昔の向田邦子のドラマ阿修羅のごとくをやってて、その中でとても印象的な主題曲だったのです。もう、このドラマ、たまたま見たんだけど大傑作で、女性同士の戦いが怖くて怖くて&ド迫力で
だから「女のたたかい」を描いたという舞台でこの曲を聞くとつい、もっと二人がシビアな争いを始めるのを期待しちゃって☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。

三谷さんが女性の抑圧された内面や軋轢を描くなんてワクワク→いつもの感じのまま楽しく終わる→あれ?みたいな。

 

このお芝居、「オンナのたたかい」と銘打っていますが、たまたま登場人物が女性なだけで、老若男女問わず、普遍的な作家同士のバトルに思えたな。
劇中で、「1000年も残る作品を書く」みたいな台詞があるのですが、本当にこの芝居がずーっと後世に残ったら、誰かが三谷さんと宮藤官九郎さんとか野田秀樹さんのお話に翻案して上演したら面白いかも(^O^)。

 

もちろん女性が内面の葛藤をぶちまける、ていうほうが上等なお芝居だとは思ってないです。いつも三谷さんがおっしゃってるように、「気持ちよく笑えて劇場を出たら内容を忘れちゃう」みたいなお芝居はすてきだと思います。 (・Д・)ノ
ただ、あの曲を聞くと、どうしても違う方向性の期待をしちゃうんだよね。
結論:人間の聴覚って厄介。

 

それはともかく、お芝居を見て楽しい気分になって、これから年末仕事をがんばろう!と思ってるひとにはおすすめなお芝居です。元気になるよ。機会があったら是非みてね。

じゃ、またね!!