ジョルジョ・デ・キリコー変遷と回帰@パナソニック汐留ミュージアム
こんにちは。仙です。
さて、今回はパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「ジョルジョ・デ・キリコー変遷と回帰」展にいってきました。
この建物の中。
週末だとパナホームさんのフェアがやってるよ。社員さんの気合が入ってる。リフォームとかの客じゃないので前を通るのが申し訳ない気分に・・・。がんばってください。
前回の「ガラスの家」展は、行ったのが平日だったこともあって割合空いてたので、今回もそんなイメージできてみたらそこそこ混んでました。
こぢんまりとしてて音声ガイドとかもないけど。なかなか親切でいい展覧会だと思います。大人にもこんなのくれるし。
鑑賞のてびき。小学3~4年むけだって。でも見るとけっこうおもしろいよね!
肝心の展示内容も興味深かったです。
キリコっていうと、いわゆる「形而上絵画」のイメージしかなかったけど、いわゆる古典っぽい作品もあるんですね。しかもすっごい上手い。
絵の上に写し取られたものがすごく精緻で整っていてびっくり。ヴェネツィアの風景とかすばらしい!!(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
形而上絵画とはギャップがあって、とても面白いです。
好きだったのは、
1.人物像
基本、画家の自画像って好きです。
その人のセルフ・イメージとか本来の性格が透けて見える気がする。
この人は瞳がつぶらで切れ長の目、イタリアのかわいい少年がそのまま加齢した感じ。そして自分の顔(自分自身)がとてもすきなひとだと思います。
だって、自分と似た顔ばっかり描いてるもん。
お母さんも奥さんも、裸婦モデルさんも剣闘士もキリコ本人そっくり。どんだけだよ。
でも、みんなキレイ+.(*'v`*)+です。ご本人の写真は年齢とともにそれなりになっていきますが、絵の中ではきれい。奥様は実物(写真)もいつまでもお美しいです。
いやまじで。美人だ。
2.素描
「私の素描はそれだけで美しくて感動的(うろおぼえ)」というキリコの言葉がキャプションに引用されてるのですが、そのとおりです!うつくしいです。
ものの形そのものが美しいというか・・・。
馬とか、油彩でもいろんな作品があるけど、素描のほうがすき。
何だろう、生々しさが抜けてて一段高い感じになる。そして展示の最後のほうに水彩で着色した素描もあって、それもきれいです。
3.影絵
素描の部屋の作品を見て振り向くと、壁の上部に影絵の動画が投影されてます。
白黒で、塔の横を汽車が走ったり、アキレス?の足が出てきたり、すごいかわいい。
作品だけ見てるとうっかり見るのを忘れる位置です。忘れずにみてね。
ということで、とてもよい展示です。おすすめです。
ただ、一個だけ全編とおして気になることが・・・。
キリコの絵に出てくるビスケットはどうしてあんなにマズそうなんだ。
絶対食べたくない。てか、食べられる気がしない。
本当に不思議。イタリア系なのに。
以上です。じゃ、またね。