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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

輝ける金と銀ー琳派から加山又造までー@山種美術館

こんにちは。大きい台風きてますね。心配です(><)。

さて、今回は、山種美術館で開催中の「輝ける金と銀ー琳派から加山又造までー」を見てきました。
結論からいうと、これ、とてもよかったです。
開催中の美術展を紹介するサイトをじーっと見て考え抜いた甲斐がありました。当たりです(^^)。

看板。というか、ポスターですね。

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ここのビルの1階と地下にあります。平日は上階の会社もここから出入りしてるのかな?

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そういえば、金銀箔押しとか、西洋画ではあんまり聞きませんね。クリムト日本の絵画の影響で金色多用してたと聞いたような・・・。うろ覚えだけど。

奢侈な感じがあんまり喜ばれないのかな。「金銀はさびている」って、聖書の一節にあったよね・・・金も銀も本当は錆びないけど。もののたとえだろうな(^^;)
でも、今回金銀を使用した作品を色々見て思ったのは、日本画では金銀を使うと、ぎらつき?を抑える感じが出るのかな、っていうことです。
私は(特に近代)日本画の独特の生々しい感じがちょっと受け付けないことがあるのですが、今回の展示の作品ではそれが巧い具合に抜けている気がしました。

金銀を使うに当たっての技術的なこともそこそこ解説あるよ。金箔も金の含有量でけっこう色違うね。アルミ箔なんていうのもあります。私は俗物なのでアルミ箔というと台所のアルミホイルをぺったり貼りたくなります。金箔を裏面に用いた紙も、ちょっと見には・・・何となく金色っぽい?くらいにしか見えないけど、無地の紙と比較してみると、効果のほどがわかりますね。

よかったもの。
岩佐又兵衛「官女観菊図」
実は山種の所蔵品。はじめて見た。すごい。
前期はこれと平家物語図」、後期は源氏物語図」が展示されます。岩佐又兵衛って、すごい唯一無二な感じがします。あの世とこの世を一枚の画面にうつしとってるというか、描いている人物の誰が現世にまだ生きてるのかがあいまいな感じがします。それを表現するのが金銀にあいまいにかかる雲のような・・・とにかく大変美しいです。

横山大観 いろいろ
大観って、いいなと思うのとピンとこないのに分かれるんですが、いいのばっかりあります。しかもみんなここの所蔵品「寒椿」とか、ぱきっとした金地なのがかえって簡素な雰囲気になってよいです。好みです。(^◇^)

酒井抱一 地獄菩薩来迎図
非常に柔和な顔をしたお地蔵様です。大変美しい。
仏間にレプリカを飾りたいvv。拝みたい。

川端龍子 草の実
これって紺紙金(銀)泥経(別途現物展示あります)から着想を得たんだね。なるほど。簡素ですがすがしくて、迫力ある絵です。

喜多川歌麿 潮干のつと
いろんな貝をやさしい色調で描いてます。歌麿って美人画しか見たことなかったので物珍しさでじっくり見ておきました。きれいだー。

ちなみに音声ガイドはいつものナレーターさんで安定でした。そして回数券が発売してたv。新しい試み。確か5回分の料金で1回分おまけでついてくるのかな?うん、毎回来る人ならお得だね。自分は・・・検討しますvv。
また、フライヤーで見たところ、きもので行くと団体割引料金で入れるそうです。何かついでがあれば是非。たまにいらっしゃいますよね。お茶のお稽古の帰りとか?

結論:よい展覧会でした。機会があればぜひ。
ではまたね!!