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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

THE RINGS 橋本コレクション 指輪展@国立西洋美術館(前篇)

毎日暑いですね。
上野駅の公園口から見える空も、こんなふうに雲一つない青さです。

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オルセー美術館のバナーが出てますね。そう言えば、上野駅って、上野以外にある美術館の広告も多い気がします。

やっぱり、「美術館に来た人」をターゲットにしているのかな?

さて、上野公園内国立西洋美術館で開催中の「THE RINGS 橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代までー時を超える輝き」を見てきました。
実はこの展覧会に備えて、↓↓この単眼鏡を購入しました。

 アキバのヨドバシで散々試しまくって買いました。(嫌な客かも)


私はメガネなので、ゴムの覗き口を取り除いて使ってます。(たぶん本当はいけないんだけど、そうすると視界が一番クリアで広くなったので)
これを使ってこの展覧会を見ると、非常に堪能できます。買ってよかった!

指輪とか宝飾品って、あまり興味がなくて「たぶんわかんないや」と思ってたのですが、やっぱり注意を払って見てみるといろいろわかるよね。
・金と金鍍金ってぜんぜん違う。
・ガラスと水晶とダイヤモンドとかも全然違うね。
素人にはわかんないよな、と思ってたけど、あれですね。わかるね。光の入り方がまったく違うことがわかりました。だからみんなジュエリーを欲しがるんだね。一つ勉強になりました。(汗)

特にすごい!すてきだ!と思ったのは、
1.エトルリアの金線細工と粒金細工の指輪
繊細でとても美しいです。偽物も展示されてて、それもとても整った造りでした。かなり知識のある人が騙されたとキャプションに書いてありました・・・
2.印章指輪
造形がすてきです。
3.「モードと指輪」ゾーン
題名どおり、指輪とドレスが対になって展示されてます。ドレスはマネキンのトルソーが着ている「バレエ・リュス」と同じ方式の展示方法で、立体的に細部まで見ることができます。アール・ヌーヴォーの植物モチーフのリングはかわいいし、ドレスも素材(綿モスリンとか絹とか。)のせいか、意外と素朴なものが多くてかわいいです。全部オートクチュール多分)だから、手のかけ方は半端ないです。半端なく高価。シャネルのドレスもあるよ!

かわりだねでは、ポイズン・リング米兵が敵に捕まったときなどに自殺する用の毒を仕込んだ指輪)や、セイコーが作った時計付きリング等もありました。ポイズン・リングのほうは、日本でもありそうだなと一瞬思ったけど、よく考えたらあの時代の日本兵は指輪なんかするわけない。やっぱり欧米のものだね。時計付きの方は・・・やっぱりヨーロッパ製のほうがゴージャスで好きかも。今なら日本でももう少し洒落たデザインが作れそうだな。

というわけで、とても興味深い展示なので、やっぱりこの「指輪」展もオススメです。展示の中にコレクションの主の橋本さんが奥様のことをお書きになった文章もありますが、とてもすてきな文です。後半に続く。