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魅惑のコスチューム バレエ・リュス展@国立新美術館

国立新美術館で開催中の魅惑のコスチューム バレエ・リュス」展に行ってきました。

サントリー美術館から徒歩で向かってみたんですが、途中で道がわかんなくなってエライめにあいました。
方向音痴なのにチャレンジャーなことしたから・・・手堅く地下鉄の駅から行けば良かった。ダブルヘッダーなら、同じ美術館の中でやってるもののほうがいいですね。オルセー美術館と組みあわせりゃよかったよ。すみません。愚痴でした。

肝心の展示内容は、とてもよかったです。
バレエなんて、ほとんど見たこともないけど、それなりに楽しめました。

服飾、バレエ、美術のどれに興味がある人でも楽しめそうです。私は美術と洋服が好き。バレエが趣味な人ならなおさら楽しいでしょう。お子さまでもOK。

キリコやマティスなどのビッグネームによる舞台衣装も展示されてますが、どれもいいです。非常に美しくて個性的。でも、デザインとしての面白さと衣服としての完成度はちょっと違うのかな、と思いました。実は、既製服ならデザイナーよりパタンナーのほうが洋服の良し悪しを左右するんだよ、みたいな。
私はレオン・バクストの手による物がいちばん好きです。パンフレットの表紙等の一枚絵も非常に細かく精巧で美しいです。

それから、キャプションやガイドで語られるバレエ・リュスの人間関係とかも興味深いものがあります。
ニジンスキーって、確かマンガとかありましたよね。読んでないけど。創作意欲を刺激するんでしょうね。ニジンスキーは、学生時代のあだ名が「日本人」だったそうですが、なるほど、日本人としては非常に親しみやすい体型をしてます。大根足?みたいな。体型的なハンデがありながら、トップダンサーになるのは非常な才能の賜物でしょう。


一番興味深い人物だったのは、ディアギレフです。
本人は「僕は才能ない」と言ってたようですが、興行師としては大天才です。

衣装ひとつとってもあれだけ蕩尽の限りを尽くしているバレエ・リュスを回していける才能は希有です。あとは、美に対するこだわりもすごいですね。

名前だけはしっていましたが、ロシアの浅利慶太みたいなイメージだったので、よい意味で裏切られました。

音声ガイドでは、熊川哲也さんが当時のバレエ・リュスについても話していらっしゃいます。率直な語り口で聞きやすいです。でも、550円になってた!取り合えず借りたけど、新国立って、今までも高めな設定だっけ?それとも1割値上げ

まあ、何十円の話なので、我ながらセコいな、とは思うんですが、こういう値段のあってないようなものは、上がるときはあっという間だと思うので、何か・・・インフレの足音が聞こえた気がします。数年後には当日券のチケット代、2000円越えたりして。(笑)

ちなみに、窓口でチケットをかったらこんな↓公演チケットの複製をもらったよ。まあまあかわいい。

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下においた子供用のプチガイドももらいました。かわいくてわかりやすい。オススメ。

ということで、新美術館は、次はオルセー美術館展でまたきます。楽しみ。ではでは。