cycle time

基本は美術鑑賞ブログです。たまに他の種類の記事もあります。「とりあえず正直に」がモットーです。

デュフィ展@Bunkamura ザ・ミュージアム

こんにちは。毎日暑かったり大雨だったりで大変ですね。お疲れさまです。
さて、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の、デュフィ展に行ってきました。

土曜のお昼頃に到着したのですが、けっこう混んでました。正直、近年私が行ったBunkamuraの展示の中でいちばん混雑してたかもしれないです。たまたまかもしれませんが。Bunkamuraって、平日に夜9時までやってくれる素晴らしい美術館なので、基本的には各曜日に人が分散してゆっくり見られるんだよね・・・。

それで、肝心の展示の内容はといえば、やっぱりとてもよかったです。多分いろんなところで高評価だから人出が多いんだね。
デュフィって、じっくり見たのははじめてなんですが、何か筆に勢いがある絵ですね。
・造形が整っていて美しく
・色がきれいで透明感があり
・ちょっとだけ奇妙かな?と思うところもある
感じの作品ばかりで(黒色をフィーチャーしてる作品でさえ、基本この三拍子が揃ってる)、とってもよかったです。見てて幸せな気持ちになります。

デュフィはテキスタイル・デザイナーとしても成功してる人ですが、この展示を見ると、その仕事が木版画にもとてもよい影響を与えているのがよくわかったし、テキスタイル自体、図案化された花や鳥が本当に美しいです。実際にこれらのテキスタイルにより作成された洋服の写真写真と実物がありましたが、どれも垢抜けていてかつ清潔感のある、とてもすてきなものでした。
アポリネールの動物詩集の版画による挿し絵もとてもよかったです。これはピカソの代役だったみたいですが、多分詩集本文とのバランスを考えると、デュフィで正解だった気がします。実直な感じの黒白のバランスのよい版画が、本文を引き立ててます。

「調和の中に美は宿る」といいますが、デュフィって、この言葉を体現してるひとだな、と思います。
テキスタイルは洋服等を仕立てるのにもってこいの色柄だな、と思うし、肖像画に描かれたモデルはみんな美形に描かれてます。草花は美しいし、風景はきれいだし、「電気の精」など見ると、パリ万博ってどんなだったのかな?と興味がわきます。
ほんの少しだけ感じる控えめさが、見る人の好感度を上げてるんだな、と感じました。見てて微妙な印象を受ける作品がひとつもありません。大変おすすめです。


Bunkamuraは渋谷にあるので、近くの映画館でうっかり見た作品が「・・・嫌なもの見ちゃったな」系のハズレだったときに見るとすべてがリセットされていい気分で家に帰れそうだな、と思います。

そして、隣の東急本店のギャラリーでピカソの版画とセラミックの展示がやってたので、ついでに見て帰ろうと思ったのですが、中に店員さんがたくさんいたので勇気が出なくてガラス越しに遠目で眺めてきました。
だって・・・絶対買えないもん・・・冷やかしできる雰囲気じゃなかったし。

中にいらっしゃる方はいわゆる有閑マダム(古い)っぽい方々でした。

版画もセラミックも(いちおうガラスごしに)見られたけれど、やっぱり動物詩集には、デュフィのほうが合ってそうでした。

デュフィ展の会期は、7月27日までだそうです。
是非足をお運びください。ではでは。