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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

カラフルー中国・明清工芸の精華ー@根津美術館

根津美術館で開催中のコレクション展「カラフルー中国・明清工芸の精華」に行ってきました。

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雨粒があんまり写ってないけど大雨でした(笑)。

さて、「カラフル」。結論から言えば、とてもよかったです。ライトに観ることが出来て、肩の凝らない展示だと思います。
私の中で根津美術館といえば、茶道具のいいのを展示してくれているイメージで、実際去年の井戸茶碗の特別展なんて、本当にいろんなところからいいものを集めて一挙に見せてくれた感があるのですが(返すのも一苦労だな、と思いつつ見ました)、茶道具ってけっこう観る側に教養や知識を要求すると思うのです。専門用語いっぱい、みたいな。

その点、色がカラフルできれいなのを楽しむのって、特に専門知識いらないよね!
緊張しないので、その分気楽に楽しめます。

普段こういうのを見ない方にもおすすめです。

井戸茶碗の時は、3周ほど真剣に見たら、やっと何となくわかった(自分の好き嫌いが)気がした感じでしたが、今回は1周目から好みかどうかがはっきりわかりました。

[私の好みの作品]
1.呉州青絵・赤絵
景徳鎮の白磁に透明感のある色彩で繊細な文様が描かれています。

控えめでやりすぎ感がなくて、上品。

2.堆黄のお盆
堆朱の工芸品は比較的身近ですが、堆黄ってあまり見ない気がします。

渋くていい色です。

3.紅釉、黄釉等
これも景徳鎮の白磁に、これまた透明感ある彩度の高い釉が様々にかけられてます。とくにいいのが淡茶釉。マットなゴールドのような何ともいえない色です。

4.粉彩
七宝の応用らしいです。美しい。

ということで、私の心をとらえるものは、「透明感」だな、という結論が出ました。

透明感って何なんでしょうね?色が薄かったら透明感があるってもんじゃないし。
女性アイドルとかも「透明感が・・・」とかよくいうよね。

謎だけど、人気を得るには必須なもの。それが透明感(・ω・)。


2階の展示もよかったです。
明清の絵画、ということで。
「秋草図鑑」とかも、彩色に透明感(またか・・・)があり、とても美しいです。

最後の展示室のテーマは「鳴神月の茶」。
着物をきちんとお召しの女性が熱心に見てらっしゃるのを多数見かけます。大雨なのにきっちり着物。足元も特に濡れてない。不思議だ・・・。タクシー移動なのかな?

音声ガイドは、いつもの落ち着いたナレーターの男性。落ち着きます。

根津といえば、庭がいいよね、ということで、外に出てみました。
大雨で足元悪いな。

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下手な写真。だけど湿り気を帯びた緑が美しいよね。
でも横殴りになってきたので早めに引き上げました。

結論:今回もいいです。おすすめです。

みなさんも是非どうぞ!