いろいろ変わってた六本木ミッドタウン&左脳と右脳でたのしむ日本の美@サントリー美術館
こんにちは。仙です。
久しぶりに六本木の東京ミッドタウンに行きました。そしたら色々変わっててちょっとショックでした。
- TSUTAYA がなくなってた。ギャラリーみたくなっていた。 青山ブックセンターももうないよね?六本木に本屋さんなくなった?いや、探せばあるのか・・・。一丁目の方には何かあった気がする。とりあえず買う気で行ったアンジュルムックは買えなかったわ。
- なんかスープ屋さんみたいなところ(チャウダーズ・スープ&デリ)がなくなっていた。ずっとあったのに。隣の花屋さんがそのぶん大きくなっていた。あそこいつ行っても座れて重宝してました。いや、それがいけなかったのか・・・。
他にも何か変わったところがあった気がする。諸行無常。永遠なんてないのね・・・。
そんでサントリー美術館の「左脳と右脳でたのしむ日本の美」に行ってきました。なんか展示の仕方が目新しくて、興味深かったです。
何かね、展示ケースを通路の真ん中に配置して区切るような形で、それ以外の空間を暗幕で遮断して、右(黒い道)と左(白い道)を作ってるわけよ。
そんで右がインスピレーション。キャプションなし。考えるな感じろ。左がキャプション満載。理屈からなにから全部教えますよ的な。
確かに右脳左脳ってそういう機能らしいですよね。それで自分の好きな順で両方の順路を回る仕様。計2回。
正直な感想としては、うーん、好き好きだねぇ(´・_・`)。みたいな・・・。両ルートの面積はたぶん同じくらいだけど、どうしてもインフォメーションルートのほうが人がたまるんだよね。みんなあの充実したキャプションは読むから。ちょっとだけ入場規制っぽくなってました。
あと暗幕が黒い壁っぽく見えて、注意書きはあるんだけどみんな無意識でよりかかろうとするらしく、私がいた時間内でも2回ほどドタン!という音とお客さんがざわついてるのが聞こえました。ちょっと危ないかな。これから行く人は気をつけてください。
あと、白と黒で展示物の見え方がだいぶ違う気がした。白い道が表で黒い道が裏っぽく感じたな。黒からはけっこう白のお客さんとかが見える。でも写真でそれが表現できてないかも。いちおう載せておく。
黒のほうが見え方に難がある分いろいろ工夫されているようにも思います。
でも白のほうのキャプションはすごく詳しくていろいろ参考になったし、香枕の展示とかにはお香の香りが流れてたりして、こうやって触ることのできる展示とかもあったしいろんな感覚で鑑賞できて面白かったです。
こういうインスタレーションもある。みんなけっこう並んでた。
あまり類似の展示はない感じなので、公式を見て興味が湧けばオススメです。会期終了は6月2日なので急げです。
クリムトも行かないときっとすぐ終わるよね・・・大丈夫。行きます。んじゃまた!
この頃行った美術館(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、鎌倉禅林の美 円覚寺の至宝@三井記念美術館)
こんにちは。仙です。
連休からこの方、あんまり体調が良くなくて休養にあてていました。 風邪流行ってるよね。 個人的には色々考えることがあるのですがまぁそれは置いといて、この間に行った美術館の記録です。
まずここです。ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション。ここは版画家浜口陽三の実家・ヤマサ醤油が設立した彼の作品を収蔵・展示する美術館。
前を通ることが何回かあったんですが、いつもタイミングが合わなくて中に入ることができてなかったので。水天宮の駅からすぐです。 現在は浜口陽三自身の回顧展「生誕110年 浜口陽三銅版画展 憧れ―伊豆と浜口陽三―」を開催中。
浜口陽三って正直詳しく知らなかったのですが、作品はとても良かったです。この人は銅版画のメゾチントっていう手法を復興させ、カラーメゾチント技法をか開拓した国際的にも評価の高い作家だったみたい。
それで個人美術館だからもちろんいろんな記録があるんだけど、キャプションを合わせて読んでるとひとつの感想しか出てこない。このひと、幸せそうでよかったねぇ。
- ヤマサ醤油っていう大店のしっかりした実家。活動費用にはことかかないだろうな。作品とかスナップとか見てるとやっぱりお金の匂いがするわ。いい意味で尊大な感じ。戦前の日本人と体格差がある外国人と並んで見劣りしないの。
- 兄弟がしっかりしてて安心して芸術活動に取り組めそう。資産家に生まれてもここが弱くて自分の道あきらめる人はたくさんいるよね。気の毒な人たくさんいる。弟さん(当時の菊正宗会長)家族と撮った写真が展示されてた。仲良さそう。
- 早くから版画家として芽が出ていろんな技法の第一人者になる(一番大事)
- 奥さんも才能あってすてき(南桂子)
- 海外でも評価されて賞とかとる。
- いろんな国に(フランス、ブラジル、サンフランシスコ)移住してそこで活躍
- 戦争で南方へ行ってるんだけど(兵隊でなく通訳)、生きて帰ってきて伊豆の温泉で療養&創作。地元の人にも慕われる。今回の回顧展はこの縁でできた伊豆での活動について。ここでも幸せそうなんだよね。私も白いスーツ着て温泉街をヤギと散歩したい。
- 晩年は日本に帰ってきて大事にしてもらう(これも大事)。実家にこんなすてきな個人美術館を作ってもらう。
うらやましい一生。
私は基本的に人の見方がシビアでいろんな粗が見えるほうなんだけど、この経歴は非の打ち所がない。祝福するしかない。
きっと先祖がよっぽどの徳を積んだんだな、と思ったらビンゴでした。やっぱりか!!
このヤマサ7代目の浜口梧陵という人は南海大地震の時に津波の発生を予測して自分ちの稲わらに火を放って村人を高台へ誘導して命を救い、のちに銀94貫を投じて堤防を築いたんだそうです。単純計算で銀1貫100万として9400万円。およそ1億。昔だから税制とかでもたいした寄付控除とかないよね・・・それは子々孫々まで徳があるわ。むしろ現代に生き返って政治家になってほしい。
そして何か感想が後手に回ってしまいましたが、彼の作品はとても素敵です。 ほの暗さの中にいろんな色の明かりがあって、洋風なんだけどきちんと日本の文化を背景としている抒情があります。 奥さんの作品はなかったけどショップにあったポスカで見たらこれもよかった。何か奈良美智を思い出す・・・所蔵作品も見たいわ。
そして今の企画展は7月15日まで。次もまた来たいです。
カフェもある。有名なケーキ屋さんから取り寄せてるんだって。(名前忘れた)
堆朱とか堆黒って鎌倉彫の源流なんだね。たくさんあった。あとは仏像。建長寺の蘭渓道隆坐像が生き生きしててよかった。建長寺は行ったことある。韋駄天像は5頭身でかわいかったな。
そんですごく混んでた。やっぱり特別御朱印のせいかな?たまたま坐禅のある日に行ったから。御朱印ってキラーコンテンツだね。頒布は16時半までなので該当日に狙ってる人は遅れないようにしてください・・・。
今度三越本店にもエルメスができるんだって。これは外のディスプレイ。
今週はここまで。んじゃまた!
トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美@国立新美術館&金銅仏と山本春挙 藤花小禽図屏風@東京黎明アートルーム
こんにちはー。仙です。暑いくらいの日も増えてきましたな(・ω・)ノ。いいお天気の日は出かけたくなります。10連休の予定は立ちましたか?私はまだです・・・。
さて、今回はまず六本木の国立新美術館。「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」です。
よかったですよー。力が入ってた(*^▽^*)。
今回の展示品はほとんど初めて日本に来たんだそうです。トルコの方も力を入れてくれたんでしょうね。
【主な感想】
- やっぱり宝飾品はすごいね(金や宝石、特にエメラルドに大きいのがたくさんある)
- イスラム書道ってとても美しい。花押ってトルコにもあるんだ。
- チューリップモチーフがたくさん。花弁が細長くて尖ってるのが人気あるそうです。
- スルタン(王様)は大工仕事と庭仕事(チューリップ栽培)がお好き
- 日本とは縁が深いよねぇ・・・
そんでハーレムにいる女性っていうのは基本奴隷なんだってね。征服した異教徒の女を改宗させて後宮に入れるスキーム。初めて知った。そういうところは日本の大奥と違いますね。大奥にいる人はそれなりに実家がしっかりしてるイメージ。
日曜に行ったのですが、激混みでもガラガラでもないほどよい混雑具合でよかったです。見やすかった。クリムトはじまったらまた変わってくるかもだけど。
そしてこの辺の時代のトルコについての知識がほとんどなかったので音声ガイドも借りた。これも聞きやすくてよかったよ。結構オススメ。5月20日まで国立新美術館でやってます。
新美の中庭は桜は終わってツツジ?サツキ?が咲いてました。可憐で美しいですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
次は東京黎明アートルームで開催中の「金銅仏と山本春挙 藤花小禽図屏風」です。
黎明アートルームってこのごろ展覧会(日本画とか)の所蔵先になってることが多いから一回来てみたかったんですよね。
そんで思った。東中野って超高級住宅街。昔この沿線に住んでたことあったんだけど知らなかったよ。駐車してる車が庶民と違う。スポーツカー的な。ベンツ的な(しかも高級ラインのやつ)。雰囲気的には中野っていうより六本木(裏のほうにある住宅街)や広尾(実践や國學院の近く)に似てます。そのくせ中央線沿線独特のサブカルな雰囲気を残してて興味深い。ポレポレ東中野とかあるんだよね。
入場料は400円。母体は東京黎明教会っていう宗教組織みたいなので、署名を求められるギャラリー形式よりこうやっていくらかお金を取ってくれたほうが気楽でよいです。ここは岡田茂吉氏を師と仰いでいる世界救世教の分派みたいですが、ここは宗教を論ずる場ではないので論評は差し控えます・・・。でも、美術館的にはMOA美術館とかMIHO MUSEUMの系統ですね・・・。建物の中に入ると独特のコレクションと企画展示があります。
タイトルにある山本春挙の藤花小禽図屏風は文句なしにすばらしかったですよ。あと仏像でパキスタン クシャーン朝の菩薩苦行像とか興味深かった。苦行最中の仏像ってあんまり見たことない。
そして平安時代の地蔵菩薩立像もよかったな。お顔が何とも言えず神々しいです。
2階は開放的なラウンジとお茶席、岡田氏の作品を展示する部屋があります。いいソファがあって休める。眠くなる。
美術館としてはなかなかいいところだと思います。お洒落な建物で珍しい展示物、サクッと見れる展示。またいい企画展やってたら来ようかな。
帰りに受付で配布してた食べ物屋さんmapを見てここに行ってみた。
パンが美味しかったですヽ(´▽`)/。んじゃまた!