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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

没後50年  藤田嗣治展@東京都美術館

こんにちは。仙です。夏のしあわせは昼寝です(・∀・)。

暑いですね。ハンズメッセの季節です( ´ ▽ ` )ノ。近くにあるんだよハンズが!つい行くたびに何か買ってしまいます。結構な金額買っちゃいます(´・ω・`)。シャンプーとか歯ブラシとかフロスとかタオルとか食器とか。自分これ使い切れるのかなってくらい。ハンズメッセ恐ろしい( ̄▽ ̄;)。多分まだ買います・・・。

 

さて、今回は東京都美術館で開催中の「没後50年 藤田嗣治展」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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行ったのは土曜日だったんですが、そこまで混雑していなくて快適に見れました。さすがに気温が38℃もあるとみんな外出を控えるのかもしれません。でも上野公園は結構な人出でしたけど。みんなシャンシャン見に来たのかな?

 

この展覧会はとても良かったですよ。 藤田って言うと乳白色の裸婦とか猫とかは国内の美術展でも割とよく見れるよね?いろんなとこで見てる気がする。でも、この回顧展には そのラインとは違う作品が色々出品されていて大変興味深いです。

 

藤田って世界で人気あるよねぇ。昔見た映画でジョディ・フォスターが演じる女性が藤田の画集を大切にしてる設定のやつを覚えてます。

 

そして藤田って超恵まれた境遇の人だったんだね。

  • 安房国長尾藩家老の家柄。
  • お父さんは陸軍軍医総監(軍医のトップ。森鴎外の後任。とてもとてもエリート)。富裕層だね。
  • しかもお父さん、息子の夢を反対しないで留学を支援とかしてた(あの時代にこれはすごくハードル高かったと思う。鴎外の本とか読むとよくわかる)
  • そして画家としての才能がある

という正直これ以上ないぐらいラッキーさ。びっくりしました。

でも考えてみると、若い時の「これはブラックの影響だね、こっちはモディリアニだね、あっちはピカソだね」みたいな他者の作品に受けた影響をそのまま出しちゃう素直さみたいなのは恵まれた環境で育ったからなのかなという風に思います。 苦労して猜疑心が強い人はもっと用心深そう。

 

画家本人の写真は幼少期のものからいろいろありました。藤田といえばおかっぱ頭のポートレート私ももちろん見たことあるのですが、晩年のそれの「・・・あまり穏やかな心境ではないのかな?」ていう感じの表情が印象的だったので、 若い時の表情が思いの外明るくて冗談も通じそうな感じが意外でした。何より若い時に結婚した最初の奥さん(日本人)がすごく綺麗。切れ長の目のすっきりした美人でした。もちろんマドレーヌさんも君代さんもきれいだけどね。

 

この「藤田嗣治展」、いろんな作品が出てましたが、 個人的に藤田といえば

  • 透明感がある美しい色彩
  • 調和のとれた簡潔な造形

の2点に魅力が集約されると思っています 。


いろんな作品を一通り見ていくと、意外と印象に残ったのは男性の肖像です。「ジャン・ロスタンの肖像」とか、お父さんの肖像、あと日本人男性モデルのキリスト磔刑モチーフの絵とか(作品名メモするの忘れました)。女性の肖像よりちょっとエロティックな感じもします。表情とかね。着衣かどうかはあんまり関係ない。

藤田ってあんなに女好きそうなのになんでだろう?とも思いますが、反対にレオナルドダヴィンチは女性の肖像画のほうがとても魅力的だと思うので、肖像画ってそういうものなのかもしれません。

 

知らなかったけど藤田は中南米にいたこともあったんだね。リオのカーニバルの審査員をしたことがあるんだって。この時期の作品は冴えた色彩の水彩画が美しいです。

 

あとよかったのは、布の描写かな。沖縄の着物とか西洋更紗(トワルドジュイ) とかはとても細密に質感も描いてあってすごいなと思いました。

 

晩年の子供の絵はとてもかわいいです。宗教画に描かれてても神聖さよりファンシーさが勝ってる気がします。なんか奈良美智さんを連想する・・・。

 

変わり種では藤田がディレクションした映画なんかもありました。子供を題材にしてて、何か詳しくはわからないけど国として体裁が良くないっていうことで予定してた海外での公開がなくなったらしいんですが、確かに出てくる子供達はそれほど豊かには見えないのですが、戦争前夜の割に表情がとても明るくて子供らしいのでこれはこれで全然アリなのにもったいないなと思います。

 

ということでトータルでとても面白かったです。藤田好きな人は是非。10月8日まで東京都美術館で開催中です。 でも東京都美術館は毎月第3水曜日はシルバーデーなので、ご年配の方以外はそこだけは避けた方がいいと思います。前に間違って行ってしまいかなり混雑で大変だったのでそこだけ気をつけてね。

 

このパネルみんなけっこう使ってた。藤田と肩組んで写真とか撮ってたよ。

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じゃまたね。

江戸名所図屏風と都市の華やぎ@出光美術館

こんにちは。仙です。この頃朝晩涼しくて幸せですo(^▽^)o。


最近の出来事としては、髪を緑に染めましたヽ(・∀・)。てゆうか、美容師さんがミントグリーンだと言ってました。ちょっと見は黒にしか見えません。でも髪を洗うとシャンプーがグリーンに泡立つので確かにミントグリーンです。私はいつもおまかせで頼んでて、どんな髪型にしてもあまり文句を言わないので、 どんな美容師さんにもそこそこ好かれます。いろんな技術を試せて楽しいそうです・・・。ま、失敗したら最悪そのぶん全部切っちゃえばいいと思っているので。髪はまた伸びるからさ( ̄▽ ̄)。

 

さて今回は出光美術館で開催中の「江戸名所図屏風と都市の華やぎ」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今回は 出かける時にカメラを忘れてしまったので、じゃあ撮影するものがないところに行こうと思ったのです。 ここは撮影できるところはこのへんぐらいなんだよね。

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That’s all!

 

展覧会は良かったです(⌒▽⌒)。見やすかったです。夏休みの週末、しかもまあまあ会期末が近いという悪条件でしたが、 普通にそこそこ人がいる、程度の混雑状況で、比較的ゆっくり見ることができました。堪能しました(・ω・)ノ。

 

作品数は、33。少ないですが、江戸や京都の名所図なので、非常に細かいところまで描き込んでいる作品がとても多くて、じっくり見ていると時間はすぐに経ってしまいます。あれ?時間泥棒来た?みたいな感じで。


メインの「江戸名所図屏風」は、作者も注文主も定かではないらしいですが、それがわからなくても見所はたくさんあります。上野の寛永寺とか浅草寺、湯島や神田、日本橋みたいに馴染みの深い場所で当時の人が風俗も交えて細密に生き生きと描かれています。
髪型とか着物の柄とか見てるだけでも楽しいです。

 

歌舞伎の興行を描いた屏風もいくつかありました。 詳しく見ると、下座の編成とかで制作年代が分かるらしいです。三味線とか入るようになったのはだいぶ後だったんだって。そして作品について、 詳しく役者さんの名前とか演目とかを詳しく調べると襲名時期とかでだいぶ矛盾が出てくるらしいんですが、特に記録として描いたわけではなくて俺的オールスターみたいな世界観で描いたならそれもあんまり不思議ではないような気がします。 あの名前の時の○○ちゃんのあの演目最高だったね、みたいなのであれば。昔の中村座の絵とかもあったわ。

 

最後のタームは美人画。 肉筆画が多かったかな。 鳥文斎栄之宮川長春がありました。どっちも好きだから私得。画面がなんかシュッとしてるんだよね。センスあるね、みたいな。モノクロームの中にスポットライトのように色彩が入ってたりとかする。

 

というわけで結構おすすめです。会期は9月9日の日曜日まで、 丸の内の出光美術館で開催しています。

 

ところでこの出光美術館公益法人なのに出光興産の統合話の時にかなり色々な意味で使われてた印象なので勝手に心配しています。ここはこの帝劇の隣という立地で、落ち着いた建物で、集客にあんまり関係しなそうな陶片室があったりするのがいいんだよね。合併完了後にいきなりお台場の派手めの建物とかに移転して、コレクションがモダンアート寄りになったりとかしたらかなり悲しいです。そんなことないと信じますが(´・ω・)。ないよね?

とにかく自分にできることとして、展示ごとに毎回足を運ぼうと思います。応援してます!

 

涼しくてさわやかな空気が気持ちいいです。このまま涼しくなってくれるといいですね。んじゃまた!

このごろ行った展覧会(ゴードン・マッタ=クラーク展@東京国立近代美術館、オリ博夏祭り!古代オリエント博物館誕生40周年記念祭@古代オリエント博物館)

こんにちは。仙です。

お盆休みですね。皆さんお休みしてますか?私はこの時期は働いてます。電車もオフィスも空いてるし、電話も来ないし、この時期は休んでると私的にはもったいないのです。

そして、私は胃腸風邪が治ってから、すっかり胃弱キャラになってしまいました( ̄▽ ̄;)。百草丸が欠かせません。日野が好き。 

【第2類医薬品】胃腸薬 日野百草丸 2700粒

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 万全じゃないです。もうちょっと元気になったら休んで遊びます。

 

ということで、ブログもちょっと省エネモードです。スマホのカメラで写真を撮ってます。感想も何つーか 、ちょっとしかか書けてないです。気楽に読み流してください。

 

まずは、 東京国立近代美術館で開催中の「ゴードン・マッタ=クラーク展」 ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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私はこの人のことは正直知らなかったです。予備知識がゼロだったので、名前の響きから、なんか前衛の人かな?立体とかたくさんあるのかな?と思ってたんですが、実は写真と映像の人でした。立体とかも多いけどね。

おしゃれな若者がいっぱい来てました。そういえばビームスが協賛に入ってた。 外国人も多かったかな。

 

なんか切り取ったのが多かったです。スプリッティング。こんなふうに。

ベルギーのオフィス・バロックのプランだったそうですが、結局外部をスプリットする構想は潰えたみたい。

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なんでもかんでもスプリットしちゃうので、個人的には「性癖」という言葉がよぎります。

 

写真とか素描は結構リリカルでよかったです。

ヤコブの梯子(ゴードン・マッタ=クラーク)

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木の素描(ゴードン・マッタ=クラーク)

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全体的に楽しく見れました。こういうのが好きだったらおすすめです。

ここは常設充実してるしね。セザンヌ出てたよ!

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ゴードン・マッタ=クラーク展は9月17日まで開催してます。

 

近くの竹橋から見るお堀。水面を覆ってるこれは何の葉っぱかな?

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続いては、池袋の古代オリエント博物館で開催中の「オリ博夏祭り!古代オリエント博物館誕生40周年記念祭」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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池袋に週末に行ったのは久しぶりだったので人の多さに驚きました。サンシャインも人でいっぱい。でもここは一番奥まった文化会館の上階なので、さすがに人出はそれほどでもありません。

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夏祭りなので、精力的にワークショップをやっていて、護符作りとか ミイラ作りとかベリーダンスとか体験できるみたいなので、夏休みの自由研究とかにいいんじゃないですかね? お父さんお母さん!

純粋に展示の方も詳しくて私はいいと思います。 いろんな護符とか土偶とかあって面白い。

 

オリエントの神話って、頻繁に日本のゲームとかオカルトとかの元ネタになってたりするので、その方面を好きな方は 面白いんじゃないでしょうか?

こないだ読んだこの本とか、 

カミサマをたずねて - 津軽赤倉霊場の永助様 (単行本)

カミサマをたずねて - 津軽赤倉霊場の永助様 (単行本)

 

 津軽地方に息づくイタコ・ゴミソ・オシラの系統から連なる民間伝承的な古い信仰についてのルポルタージュなんですが、神職の方は非常に真面目でストイックな信仰を実践されているんですが、自分たちのルーツとしてシュメールをあげてたりして、 興味深かったです。

 

他にも模型とかの小特集があったんですが、その遺跡の模型がかわいかったです。ちっちゃな人形が置いてあって、何だかマン盆栽を思い出す・・・

夏祭りは9月17日まで。

 

ミュージアムショップで買った石鹸。

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これは割と本気でおすすめ。オリーブ石鹸て、オリーブとローレルで作ってあるやつが多いんだけど、 これはオリーブだけ。税抜き800円でお手頃。

 

これはメジェド様のブックマーク。メジェド様人気だね!

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100円ちょっと。これもお手頃です。この博物館に幸あれ。


んじゃまた。