畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華@渋谷区立松濤美術館
こんにちは。仙です。このごろちょっと涼しくてうれしいです。らくちん(*'▽'*)。
さて、今回は渋谷区立松濤美術館で開催中の「畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
何か前に車が停まってたから近づいて撮った・・・ナンバーとか入るとまずいから・・・。
松濤美術館は好きな美術館です。なぜなら
- ぐるっとパスで入れる (*'▽'*)
- 建築がなんか凝ってる
- トイレがきれい ヽ(´▽`)/
だからです。特に3番目は重要ポイント。体調万全でないときでも安心して行けるので。
今回は「畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華」。畠中さんは日本画家で、インド染織品のコレクターとしても有名だそうです。ベッドカバーとかサリーとかショールがたくさん。モスリンみたいな薄地のプリントとかみんなとても美しいです。すごい量だからきっと保存も大変だよね?眼福でした( ´ ▽ ` )ノ。
そして今回は写真撮ってSNSに上げてOKなのでたくさん写真撮ってきました。
更紗は名物裂とかもあるし、日本人は大好きだよね。
こないだ読んだ吉田光邦さんの本にあった記述なのですが、江戸時代、ラッフルズ(シンガポールの創設者)が日本を開国させようとしたときに、まず権力者を懐柔するために用意しようとした贈り物のリストに更紗が載ってたそうです。
「日本人、こういうの好きだよな( ̄∇ ̄)」
と各国から思われてたっていうことだよね。
鎖国してたのに、よくおわかりですね(´・_・`)。その洞察力に感心する。少ない貿易の機会を駆使してけっこう買いあさってたのかもしれません。
現代の日本人もこういう染織は好きみたいです。ここの美術館はいつも落ち着いてる印象だけど今回は人がけっこういっぱいいました。みんなきれいなもの見れて喜んでました。
畠中さんありがとうヽ(´▽`)/。
パッチワークも細かくてきれいなんだよ。
ぜんぶターバンなんだよ。
カンタっぽいのもあった。
箔押しものもきれいなんだよ。
こういうの見てると、レゾリヴァードとかちょっと・・・と思う。
うまく撮れないけど、白もいいよね。
縞は外国から島伝いに来たから「しま」です。服飾博物館で覚えた。
というわけでおすすめです。9月24日までです。
Bunkamuraすぐ近くなので「奇想の系譜」といっしょにどうぞ。
んじゃまた!
ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション@東京都美術館
こんにちは。仙です。開催中のハンズメッセで姿勢をよくするクッションみたいのを買ったのですが、ちょっと失敗な感じがそこはかとなくしててちょっとへこんでます(´・_・`)・・・。
さて、今回は東京都美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
もう夏休みも終わりだからかな。激混みってほどでもなかったです(*'▽'*)。けどそこそこ外国人の方がいらっしゃいました。たぶんアメリカ人かな?何て言うか、ファッションにアメリカを感じたので・・・空色に着色したストローハットとか(偏見)。ほんとにアメリカ人だとしたら何で日本でこれを見るのかな?とも思うけど、アメリカも広いし、ボストンから遠いところに住んでるなら、日本に来たついでにこの展覧会を見ておくのもひとつの手だよね( ̄∀ ̄)。
土曜の午後に行ったんではじめはもちろんそこそこ人がいて流れが滞ったりもあったんですが、気に入った作品をもう一回見ておこう、と思って閉館間際に2巡目したら、好きな作品がもうすごくゆっくり見れました。この方法オススメ(・ω・)ノ。
で、内容もよかったです。
さすがボストン美術館、いいもの持ってるな( ̄▽ ̄)と思いました。古代エジプト、中国、日本、写真に版画、印象派に現代美術・・・全方向抜かりなくよいコレクションですよヽ(´▽`)/。
特に中国・日本美術のコレクションはとてもよいです。これは岡倉天心の提唱でコレクションされたそうです。前から思ってたけど、岡倉天心ってすごいよねぇ( ̄▽ ̄;)。
日本には今も世俗のことに疎い職人タイプのアーティストが多い気がしますが、周辺にこういう世渡り上手いタイプのひとが一人いるともっと発展するのかなと思います。
そんで思ったけど、特に日本美術ってサイズ感がコンパクトなものが多くて、かついろんな形態があって(陶磁器とか屏風とか軸とか)見栄えするコレクションが作りやすい気がする( ̄▽ ̄)。
特に英一蝶の涅槃図とか、今回修復を終えたばかりみたいだったんですが(修復の様子がVTRで見れました)、とても色鮮やかで表情豊かな美しい画でした。じっくり見れてよかった(・ω・)ノ。
中国美術では陳容の九龍図鑑が目を惹きました。
龍の描写に迫力あってすごい。墨画淡彩なのにドラマチックです(*^▽^*)。
印象派もゴッホとかモネとかミレーとかの日本人好みそうなのがたくさん来てたし、ジョージア・オキーフ等のアメリカ美術ももちろん力が入ってました。コンテンポラリーアートには村上隆さんの作品もありました。
結論:ボストン美術館の幅広いコレクションが上野で一気に見れますヽ(´▽`)/。
夏の終わり、過ごしやすくなってきました。ご興味あれば是非。10月9日まで、上野の東京都美術館でやってます。
美術館前の植え込み。今年の夏暑かったよね( ̄▽ ̄)・・・。サルスベリは強いなぁ。
この石って何の意味があるのかな(建物のすぐ下にある)。
上野公園には野球場もある。
少年たちが野球をしてました。
んじゃまたね。
ジャコメッティ展@国立新美術館
こんにちは。仙です。
暑さとゲリラ豪雨・・・厳しいですね(;ω;)・・・。正直夏は涼しい場所で仕事してたほうがらくちんです(´・ω・`)。
でも行ってきました。国立新美術館で開催中の「ジャコメッティ展」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今は8月なかばで夏休みもたけなわ、それも土曜に行ったんですが、このジャコメッティ展は通常運転的な感じでした。
言いたいこと;要するにそこまで混雑してなかったです( ̄▽ ̄;)。
見やすくてうれしかったけどちょっともったいない気もする。もう会期そんなに残ってないですが、ジャコメッティがまとめて見れるとてもよい機会だと思うので興味のある方は行かれてみるといいんじゃないでしょうか。
かなり特色あって面白い展覧会でした。
今回音声ガイドを借りたんですがこれも独特でよかったです。ふつうの音声ガイドって主要作品に対して個別の解説をつける感じだと思うんですが、これはそうではなくてセクションのタイトルごとに大まかな時代とか傾向とかを解説する感じです。作家の作品傾向の変遷がよくわかって勉強になります。
あと速水もこみちさんの語りも意外と落ち着いてて聞きやすくてよかったです。ほら、音声ガイドって顔見えないじゃん?俳優さんのルックスって大きなアドバンテージだから、それがなくなると思ったより声と滑舌の粗が目立つこともあるからなぁ(−_−;)。誰とはいわないけど・・・。
この展覧会、あまり色のない(ブロンズの割合がそもそも多いし、あとはリトグラフやリトグラフ用の鉛筆で描いたスケッチも多い)作品がおだやかでやさしい世界を構成してます( ´ ▽ ` )ノ。
そして個々の作品をあらためて見ていくと、この人がとても際立ったアーティストであり、後世のいろんな作家に影響を与えてるのがよくわかります。
むやみに細長い感じの印象を持ってたブロンズ像もひとつひとつ見てると作品ごとにいろんな造形があることがわかります・・・。
個人的には猫のブロンズがすごくかわいかったです(*'▽'*)。
あとは終わりの方に展示してあった挿絵本も面白かった。この人のエッチングは情景を切り取る写真のようで挿絵にとても向いてるなと思ったd( ̄  ̄)。
見てて印象的だったのが、ジャコメッティの製作姿勢のストイックさ( ̄∀ ̄)。モデルは一切の動作を禁じられたみたい。キツイわぁ。
こういう感じの人は孤独をかこつのが定石ですが、彼の場合はご家族のサポートがかなり万全で(特に弟のディエゴはいっしょに生活してたりしてた時期もあったらしい。モデルとしても献身的だったらしくて肖像画もあった)よかったです。
でもやっぱり日本人がジャコメッティの周囲の人間として連想するのは矢内原伊作ですよねd( ̄  ̄)。
今回も矢内原でひとつのコーナーができてます。矢内原をモデルに手すさびで描いた感じの紙ナプキンや手帳の切れ端のスケッチが主ですが、それが青インクのボールペンで描いてあって、モノトーンの作品が多い中でそこだけちょっと色がある、っていう感じで何かすてきです( ´ ▽ ` )。
そしてジャコメッティと矢内原の交友はけっこう濃密なエピソードの連続で、その関係性に萌える人もけっこういる気がするな・・・。女性(ジャコメッティの奥さん)を共有するってただならぬ関係だもんね。耽美っていうと語弊があるけど( ̄◇ ̄;)、そのあたりに思いを馳せてみるのもまた面白いかもしれませんヽ(・∀・)。
というわけで、9月4日まで六本木の国立新美術館でやってます。ぜひ。
んじゃまた!