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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

アートになった猫たち@高崎市タワー美術館&井上房一郎邸@高崎市美術館

こんにちは。仙です。

前回ウィリアム・ブレイクの記事をUPしましたが、そのときに高崎をちょっと歩いたのでその記事になりますヾ(๑╹◡╹)ノ"。

 

高崎市には高崎市美術館の他に高崎市タワー美術館があります。多分両方とも市立(高崎市のサイトに公式WEBがある)。

確かにタワーだよね。ここの3Fと4F。

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高崎市美術館からのロケーションは近い。西口と東口にわかれてるけど両方とも駅から5分くらいだし(・ω・)ノ。だから高崎まで来たなら両方見たほうがいいと思う。どちらも入館料は500円だったし。

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美術館を出たところにきれいなステンドグラス?がありました。

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現在の展覧会は「アートになった猫たち」古今東西いろんな猫のアートがありましたよ。葛飾北斎レオナール・フジタ・・・浮世絵多めかな。

猫がお好きならすごく楽しめると思います。こちらは9月3日まで。

 

そして、高崎市美術館には旧井上房一郎邸があるのですよ。

受付に入ると受付の女性にまずこっちから見るように言われます。

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古い日本家屋って感じのよいお宅です。

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この方が井上さん。地元の名士で地方文化のパトロンだったみたいです。

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いいこと言ってるよ。

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すてきなお部屋。

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家具調度品もいいのよ。

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ノエミ・レーモンドさんというチェコのアーティストがプロデュースしたらしい。

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暖炉あるよ!

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庭もなかなかいいのよ!

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離れが仏間です。

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玄関はこんな。

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庭の葡萄棚。

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昔の地方のお金持ちの暮らしが見れて楽しいです。

 

井上さんも高崎毛織っていうホームスパンの会社をしてたらしいですが、高崎って街の規模の割にお高い洋服屋さんが多い気がした。アパレルが盛んなのは富岡製糸場があったからかな?歴史って今にも確実に影響してるよね。

 

駅から街を眺める。

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高崎は意外と観光地でした。お土産とかいっぱい売ってた。

機会があれば行ってみてください。

 

んじゃね。

 

ウィリアム・ブレイクと神の世界 郡山市立美術館 ローダー・コレクションの版画作品を中心に@高崎市美術館

こんにちは。仙です。

今回は高崎市美術館ウィリアム・ブレイクと神の世界 郡山市立美術館 ローダー・コレクションの版画作品を中心に」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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このときはちょっと雨が降ってた。

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駅から5分くらいかな。道路の向こうが高崎市美術館の建物です。内部の造りはなかなか凝ってる(・ω・)ノ。

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展覧会はとても面白かったです。
ポスターのフレーズ
「一切の希望を捨てよ」
「滅びよ、わたしが生まれた日」
「お前はプレアデスの鎖を結びオリオンの結びを解きうるか」
みたいな煽りを見ればわかるかなと思いますが、ちょっと厨2風味で楽しいヽ(´▽`)/。こういうの好きな学芸員さんがいるのかな。天使の位階の図解表とかあるし。


えーっと、作品の展示としては5つの章にわかれてます。

どれも西欧世界の有名な物語なのでキャプション読みながら見てるとだいぶ知識が増えて博識になった気がすると思う。
(そして夏休みが会期になってることもあって、子供向けのフリガナついたキャプションも多くあります。)

 

そして全部がウイリアム・ブレイクの作品なわけではありません。
ジョン・フラクスマンとかジョン・マーティンの作品も多いです。

デューラーの版画とかも(少しだけど)あるよ。
でもやっぱり個人的にはブレイクが好き╰(*´︶`*)╯。
私的にはウィリアム・ブレイクと言えばこの本。 

神曲 文庫版 全3巻完結セット (集英社文庫ヘリテージ)

神曲 文庫版 全3巻完結セット (集英社文庫ヘリテージ)

 

とても好きだけど、何で文庫?見づらいじゃん、と思ってたので、大きめの原画を見れたらうれしいなと思ってたんですが、今回はそれじゃなかったです( ̄▽ ̄;)。
今回は水彩ではなくエッチングやドライポイントの版画類がメイン。でもすごくいいのがたくさんあります。

 

今回の作品の中ではヨブ記が好きかな。出版物としてレイアウトまできっちり考えてテキストが書かれているのでとても美しいです(*・ω・)ノ。


もちろん神曲の版画もいいよ。神曲」は詩人ダンテが地獄、煉獄、天国という死者の3つの世界を旅する物語。

地獄を立体的に表した図解とかもあって、じっくり見てるとこんなにバリエーションのある地獄があるのに、天国行く人のほうがむしろいかがなものか( ̄▽ ̄;)と思います。大食して地獄でケルベロスに噛まれるほうが人間味ある気が・・・。そういえばブレイクはキリスト教の神を否定してるよね。


そして最後の章はマンガと映画。ハリウッド映画の方は「十戒」とか天地創造で、ポスター見ると誰でも頷けるやつ。
マンガのほうはデビルマン聖☆おにいさんは私でも知ってる。読んだことある。
あと天使禁猟区ガヴリールドロップアウトがメイン。「天使禁猟区」っていうのは昔の少女マンガなんだね。「ガヴリールドロップアウト」は知らなかったので帰ってからAmazonプライムでアニメを1話見てみました。 

 で、これって大丈夫なの?と思って少し心配になる・・・(´・ω・`)。ガヴリエルってイスラームとかでもかなり重要な役回りの天使じゃないっけ?すごくかわいかったけどね。ほら、昔と違ってアニメは世界中に出回るから・・・。

 

あ、この展示のウィリアム・ブレイクの作品はほとんど郡山市立美術館の所蔵らしいです。

いいもの持ってるじゃん(≧∀≦)!早く言ってくれなきゃ!常設にあるなら福島に行ったついでに見に行ったのに!
と思いましたが、郡山市立美術館は公式を見てみると企画展のラインナップも面白いものが多いので、今度本当に見に行きたいと思います(^∇^)。

ホーム/郡山市立美術館

 

というわけでトータルで大変おすすめです。
高崎市美術館で8月31日まで。
今年の夏は暑いので、正直お財布に余裕があれば新幹線で行くのもよい手かなと思います。そんで時間と体力があれば、ついでに世界遺産富岡製糸場とかに行ってみるのもいいかなと思います。高崎駅から電車で40分くらいらしい。

 

んじゃ、また!

今回は高崎でちょっと写真撮ったので、水曜にも記事を更新する予定です。

レオナルド×ミケランジェロ展@三菱一号館美術館

こんにちは。仙です。
何度も言うけど暑いですねーーーー!やっぱり夏苦手です(´・ω・`)。

そして結局この間のamazonプライムデーセール中のkindle+安くなってたkindle paperwhiteの買い換えのみという非常に堅くてつまらない買い物しかしませんでした(´・_・`)。自分の分別が何かちょっと寂しい( ̄▽ ̄)。

 

今回は三菱一号館美術館で開催中の「レオナルド×ミケランジェロ展」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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ブロガー内覧会に参加させていただきましたので、今回掲載している写真は主催者様の許可をいただいて撮影しております。

 

この展覧会は「宿命のライバル」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ両者の作品を「顔貌」「人体表現」「肖像」等の8テーマに沿って対比する日本初の試みだそうです。


そんで、これ、とてもよかったですヽ(´▽`)/。

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2人とも展覧会でフィーチャーされる回数はけっこう多いですが(私もその度にけっこう見に行く)、

「いいんだけど、メインの作品はこれだけなんだ・・・何か物足りないけど、仕方ないよね(´・ω・`)・・・作品の絶対数自体少ないだろうし、借りてくるのも大変そうだしな・・・」

みたいなことも多いですが、今回はそんなことないですヽ(*^ω^*)ノ。作品(大物含む)たくさんあります。しかも素描とか肖像とか好きな系統の作品がたくさんあるので私得な展示でした( ´ ▽ ` )ノ。よかったです。

 

この彫刻はふだんから撮影OKなやつです。

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ミケランジェロ「十字架を持つキリスト(ジュスティアーニのキリスト)」

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この顔の黒い疵が原因で製作途中で放棄されてしまったそうです。売却されて様々な持ち主の手を転々として、近年に再発見されたみたい。こんな大きいの、持ってくるのすごく大変だよね。実際少しでも動かさずにすむように、1Fに展示してあります(普段SHOPになってるところ)。迫力あります。

 

 

でも2人とも大天才だよね。素描見てると天才っぷりがよくわかる。

レオナルド・ダ・ヴィンチは女の人が清楚でとても美しいと思う。女性との関係についてはいろいろ言われてますが。これは彼の「最も美しい」とされている素描。少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作。

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ミケランジェロはやっぱり筋肉だよねd( ̄  ̄)。背を向けた男性裸体像。

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レダと白鳥。ぶれちゃった・・・。

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手前のほうがダ・ヴィンチにもとづく作品。もうひとつのほうがミケランジェロご本人たちが描いた絵は伝わってませんが(ミケランジェロのほうはフランスで焼却されたんだって( ̄◇ ̄;))、オリジナルをもとにした作品が今回来てます。

 

そしてこの2人は宿命のライバルっていうことで、ヴェッキオ宮殿の壁画の競作から何から対立してたそうです。アンギアーリの戦い、去年富士美術館に来てましたよね。

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いろいろ論争とかもしたみたいだけど、これは、ダ・ヴィンチのほうを誉めるべきな気がする(・ω・)ノ。23歳年下の気鋭の芸術家からキリキリにライバル視されるなんてよっぽどの天才です。

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これはミケランジェロは彼との論争で、ダ・ヴィンチが製作予定だったブロンズを諸事情で完成させられなかったことについて
「あなたは物事をなしとげにくい人だ( *`ω´)」
と面と向かって罵倒したそうです・・・。自分もそうなので(あんな大天才ではないけど)、自分の欠点をあげつらわれてる気がしてえぐられる( ;∀;)。私は4月15日生まれ・・・ダ・ヴィンチと同じ誕生日。占いって頭から信じたりはしないけど、傾向としてはあるような気がするな。

 

肖像もあります。ダ・ヴィンチ(自画像)。

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ミケランジェロ2人とも我が強そう。当たり前か。

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書簡とかソネットとかも素描に混じって展示されてます。

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壁に名言集?も書いてある。

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というわけで、なかなか盛りだくさんな楽しい展示でした。オススメです。丸の内の三菱一号館美術館で9月24日まで。夏休みにぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ。

 

んじゃまた。
次回予告:「ウィリアム・ブレイクと神の世界」 高崎市立美術館です。 どうしても行きたかったので行ってきました。高崎遠かった!暑かった!でも楽しかったです。