特別展 創建1250年記念 奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝@三井記念美術館
こんにちは。仙です。暑いっすね!ゲリラ豪雨みたいのもあるし、夏っぽくなりましたね!GWをいかがお過ごしでしたか(*^▽^*)?・・・連休はどこも混んでるよね・・・( ̄∇ ̄)。
そんで今回は三井記念美術館で開催中の「特別展 創建1250年記念 奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
何かすごかったよ。寺宝とおぼしきものがすごくたくさんあった。今お寺、仏像とか何もないのかな(・・?)と思うくらい。
そのくらいこの特別展は力はいってます。三井記念美術館って、根津美術館と並んで音声ガイドにあんまりタレントさん使わないイメージなんですが、今回は市川海老蔵さんが担当してます。華やかだよねヽ(*´∀`)。借りてみたけど、あんまり詳しくなかった叡尊上人のこととか詳しく説明してくれてよかったです。
叡尊上人は偉いお坊さん。西大寺は奈良時代に称徳天皇が創建した名門寺院でしたが、一時衰退。鎌倉時代に荒廃してた西大寺を復活させたのが彼だそうです。そして恵まれないひとに仏様の救いを届けるために一生を捧げたらしいヽ(・∀・)。
展示物については、仏像とか曼荼羅もあるけど、すべて保存状態は最高。みんなとても美しいです。
もちろん叡尊上人ご本人の坐像とか自筆の書状とかもある。
それだけじゃなく密教の法具とかもある。叡尊は真言密教の加持祈祷で神風を吹かせて元寇を撃退したという伝説があるそうです。私はこの辺の伝説はそこそこ信じてる(・Д・)・・・空海が無限の記憶力を身につけたという求聞持法とか。すごく才能ある人がすごい情熱で一心に行えば動く現実はあるはず(・∀・)。
でもポテンシャルが同じ人がすごく努力しても、同じことをうまいこと確実にできるかって言えばそれはNOだと思うので、これ以上ないくらい必要な時に結果を出した叡尊は
- 僧侶としての素質と才能
- 並外れた努力
- 持って産まれた強運(お母様が早逝されたらしいので出世運のほうね)
の三拍子がそろった名僧だったんだろうなと思った。しかも行いがとても正しい人だったようです。こういう偉人が出るとその組織は発展するよね( ´ ▽ ` )ノ。弟子にも忍性とか偉大な人が出てます。西大寺は今も叡尊の教えを脈々と受け継いでるそうです_φ( ̄ー ̄ )。
ということで、この展覧会は一見の価値ありと言いたいです。オススメです。三井記念美術館で6月11日まで。大きな展示替えもあるみたい。
三井記念美術館は三越本店の並びにある。そこの通りにある植込みにチューリップが咲いてた。わざわざコンデジ取り出して撮る。我ながら冷静に考えると挙動不審者。
んじゃまた!
ヴォルス――路上から宇宙へ@DIC川村記念美術館
こんにちは。仙です。
GWになりましたね(・Д・)。休んでますかぁ?私は暦どおりのお休みです・・・。ま、いいけどね。
今回はDIC川村記念美術館で開催中の「ヴォルス――路上から宇宙へ」に行ってきました(๑╹◡╹)ノ"。
これとてもよかったです(≧∇≦)。ヴォルスってほとんど知らなかったけど、とても好きな作家になりました。今回の企画展は写真OKなので撮ってみました(・ω・)ノ。
このひとがヴォルス。オシャレだのう。
入るとこんな感じの会場。最初は写真の部屋。
食材とか身近なものがモチーフになってる割合が高い。
写真はいちいちオシャレ。ちょっと厨2味も感じる。すげー好み。
肖像写真もたくさんある。
これは本人のポートレート。40代かと思ったら20代の写真だそうです(・ω・`)。ドイツ人だから戦後にフランスで収容所に入れられたそうで、そのときに負ったトラウマが容姿に影響したのかな(・ω・`)。全体的にいかにも繊細なひとだなぁみたいな作品が多いです。
有名人も撮ってる。マックス・エルンスト。
ヴォルスはアンフォルメルの先駆的画家でクレーに例えられるらしいですが、確かにクレー味ある( ̄▽ ̄)。でもクレーより全然好きだ!
本の挿絵とかもやってたっぽい。
ヴォルスは文章も書くひと。これもよい。厨2風味もいい感じ。好きだ。涙出た。
ヴォルスっていうひとは
- 小さい時から音楽で才能を発揮。ずば抜けてた。
- 社会人になってから写真に興味を持つ。
- 弟子入りして習ってみたらたちまち才能発揮。売れっ子カメラマンになる。
- 絵を描く。ここでも才能発揮。サルトルとかカフカとかに愛される。
っていう才能あふれすぎな人でした。でも何か寄る辺ない感じがします。繊細な作品がたくさん。とにかくとてもおすすめです。ぜひぜひ機会があれば足を運んでください。私も時間あればもっかい行きたい。
佐倉のDIC川村記念美術館で7月2日までです。
ここの美術館って庭園とかきれいだよね。ちょっと前に行ったもんで桜咲いてた。写真撮ったんでちょっと見てください。
春のここはちょっと桃源郷味があると思う。個人的には東のDIC川村・西のMIHOとして位置付けてる。
でも桜なくてもいいとこだよね。建物もいいよ。
あとごはんもおいしい。併設レストランでいつもパスタ食べる。車じゃないから他に選択肢ないし。おいしいから問題ない。
そんで茶席でお菓子食べてお茶を飲む。そんで作品見る時間がたりなくなる。
美味しかったです。じゃ、またね。
挿絵本の楽しみ〜響き合う文字と絵の世界〜@静嘉堂文庫美術館
こんにちは。仙です。
今回は静嘉堂文庫美術館で開催中の「挿絵本の楽しみ〜響き合う文字と絵の世界〜」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今回もブロガー内覧会に参加したのです。静嘉堂文庫美術館も正直遠いので、こうやってきっかけ作って早めに行くように心がけてます(・Д・)。というわけで、今回掲載してる写真は美術館より特別に撮影の許可をいただいてます。
静嘉堂文庫美術館は二子玉川の駅からバス使って15分くらいかな。丘の上にあります。けっこうな坂を上ってくる。
あおって撮ってるけど、こういう地形。庭から美術館を望むの図。
庭園もあります。梅は終わったので今はこういう感じで、花はグラウンド・カバー系統の。
花木もちょっとだけ。1本の木に3色の花。すごくね?
背景の窓からニコタマの街。
窓から見ると二子玉の全景が見渡せて「わっはっは。高級住宅地・二子玉は俺のモノψ(`∇´)ψ」的な気分になります。が、美術館のみなさんはそんな感想持つほど暇じゃなかいだろうなとも思います。
今回のテーマは挿絵本かあ。
この企画展を考えた司書さんは、作家さんが挿絵に影響されて物語の内容を考えることがある、という話にインパクトを受けてこの展示を思いついた、みたいなことをおっしゃってましたd( ̄  ̄)。
多分作者さんのイメージにしっくりする絵が来たりすると、「そう!これだよ!何でわかったの(≧∇≦)?!」みたいなインスピレーションがわくんだろうな。
あとは私も前回行ったサントリー美術館の絵巻物の展示とかぶった格好になってるので、「しまった。失敗した( ;∀;)」とも思ったともおっしゃってました。
なるほど。確かに絵巻物と挿絵は何となく同じカテゴリに入れたくなるけど、違う部分も大きい気がします( ̄▽ ̄)。
絵巻っていうのは物語や登場人物の心情を伝えるのが主な役割かな、と思いますが、挿絵っていうのは、それに加えて、
- 難しくて
- でも大事な知識を
- 誰にでもわかりやすく伝えたいという心のあらわれでもある感じで。
これは法華経や仏教思想についての挿絵。ここらへん字だけだとまあ難しい。
科挙の参考書とか。ただでさえとんでもなく難しいのに挿絵が無かったらと思うと震えるでしょ。
辞書とか参考書。言葉で物事を解説する。挿絵があると理解がとても深まる。大部分の人が見たこと無いモノとかもあるから。
漂流記的なものとか。江戸末期、まだ見ぬ異国を伝えるのには挿絵は必須でしょう。
本草図譜。本草学も挿絵ないと勉強するのは難しいでしょう。徒弟制とか一子相伝的な世界になったら学問が停滞してしまうよね。挿絵大事。
挿絵は紙の本だけじゃない。蒔絵に描かれたりしてることもある。
スタンダードな物語絵もある。
これは錦絵。若い女の子の歌舞伎役者コスプレ。
これはパンチっていうロンドンの風刺雑誌だそうです。百科事典みたいな体裁。
というわけで、挿絵本ていうのは、その本を通じて読者やその周辺の人に最大限の知識や技術を分け与えようとする優しい気持ちがあらわれた本なんじゃないかなと自分は思いました。
これは渡辺崋山の芸妓図。
自分の思い人を描いて門人に贈ったそうです。この絵は心の奥深くを見る人に伝えるための挿絵ですかね(*´ω`*)。渡辺崋山の作品は素人目にもとても上手いのがわかります。
というわけで、とても興味深い展示でした。GWの時間があるときにでもゆっくり見てみるとおもしろいと思います。5月28日までやってます。
じゃ、また。次はDIC川村記念美術館の「ヴォルスー路上から宇宙へー」の予定です。