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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

特別展 高麗仏画ー香りたつ装飾美ー@根津美術館

こんにちは。仙です。
今回は根津美術館で開催中の「特別展 高麗仏画ー香りたつ装飾美ー」に行ってきましたヽ(´▽`)/。

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会期は3月末までなのでもう残り少ないんですが、これは珍しいテーマの企画展で、同種の展覧会は前回開催が30数年前だったらしいんで、興味ある人は今回行っておいたほうがいいかも( ̄▽ ̄)。

 

そんで感想を一言でいうと、単眼鏡(双眼鏡)を持参してる用意のいいひとが勝者( ̄▽ ̄)。ちらほら見かけた。
自分は基本的にあんまり単眼鏡とか好きじゃないけど(自分の眼で全体を見るほうが好き)、仏画みたいに細部にいろんな意味がある作品に関してはディテール見れたほうがいいよ。私も持ってるのにあんまり活用できてないので反省(´・_・`)。カバンにいれっぱにしとこうかな。

 

そして高麗仏画の作品はタイトルにあるように、おしなべて装飾的で優美(*´Д`*)。大きな特徴としては仏様の胸に卍の印、右手に千幅輪紋金色に浮き出てます。そんで美しい紋のある白の薄物のヴェールを被ってます何だかとても美しい。日本では赤い前掛けした童子形のイメージの強い地蔵菩薩様も何か黒くてプリーツをふんだんにとったカッコいい衣装を着てらっしゃいました。彩度の高い中間色で彩色されてるせいもあるかもだけど全体的に耽美度高めな作品多いです╰(*´︶`*)╯。

 

あとは所蔵先が多岐にわたってるんだけど、この展覧会に関しては美術館よりお寺所蔵品のほうが好きかな。きっと廃仏毀釈とかで苦しかった時代も意地でも手放さなかった優品なんだろうな(・ω・`)。

大徳寺水月観音とかとてもきれい浅草寺のもあった。両方ともあんまり美術品たくさん持ってるイメージのお寺じゃないのでちょっとびっくり(・∀・)。
広島の不動院の万五千仏図もよかった。よく見ると衣装とかに小さな仏様がびっしり描きこまれてる。そしてメインの観音様がリラックス気味の姿勢なのがいい。何か瞑想にはリラックス大事らしいね(・ω・)ノ。

 

上の階にはいつもの青銅器のほかに更紗の特集がありました。更紗は保存状態もよくて現代人でもわかりやすい美しさ。美術興味なくてもこの更紗のよさは誰でもわかると思う。れいでかわいいヾ(๑╹◡╹)ノ"。

 

あとは大師会と根津青山ってことで、大師会所蔵の空海の真筆が出てました。さすが弘法大師様。やっぱりすごい字書くよな。迫力ある(*´ω`*)。

というわけで、もう数日しかないけどおすすめです。31日まで。

 

庭は桜ないので今の時期はまだちょっと地味。

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もう少しするとカキツバタ咲くと思う。

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まだつぼみなんだよな。枝垂れ桜?

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 桃・・・かな・・・σ(^_^;)。

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ここの庭はどこも造り込んであって見てて楽しい。もし自分が庭師だったらここに就職したい(〃ω〃)。いやまてよ、五島美術館のがいいかな・・・(妄想)。

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つがいの鴨?

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そういえば1階の奥の展示室には興福寺梵天帝釈天の展示もあったよ。これも廃仏毀釈のときに流失したのが112年ぶりの再会だそうです。定慶作の像は眼の表情が理知的な気がしました。

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根津美術館近くのヨックモックは改装?が終わって元の場所で営業はじめてました。やっぱり週末は混んでるね。

 

んじゃまた。次は多分水曜。 

ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!@Bunkamura ザ・ミュージアム

こんにちは。仙です。今回は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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またカメラ忘れてテンション下がるの巻。デジカメに慣れるとスマホカメラのチャチさに不満でイラつく・・・。

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この撮影スポットで海外の人がノリノリで撮ってた。

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うっかり連休に行っちゃったので混んでた( ̄▽ ̄)。でもここの美術館は混雑回避できます(*゚▽゚)ノ。週末夜間開館の閉館ギリで行けばいいんだよ。金・土は21時までやってるから。事情が許す方は是非ご検討をヽ(´▽`)/。

 

さて、展示です。とてもよかったです。
暁斎って多作なせいか、いろんな展覧会で作品を見ることができます。浮世絵関連の展示だと暁斎作の錦絵とか必ず何枚かはある気がする・・・。


でも今回は、もちろん前に見たことある作品もたくさんあるけど、ふだん見れないような作品も数多く見られます。お得な気がするヾ(〃^∇^)ノ。

タイトルにあるようにゴールドマンさんのコレクションなので、彼好みの作品なんだろうな。目立つのは

  1. 動物
  2. 仏画
  3. 春画

ですかね。動物画は錦絵とかと違って、ふわっとしてある意味メルヘンチックな印象のものも多い気がする。ピーターラビット的な(・∀・)。グッズ映えがする感じの。


画家ってこれだけ多作だと晩年には描き過ぎが祟って絵が崩れても仕方ないイメージなんですが(個人的に)、暁斎最晩年に至るまで細密で正確なデッサンに裏打ちされた絵ばかりですごいよね。やっぱりこういう技術的なことは昔風に物心のつかないほんの子供のうちから内弟子にしてガッチリ教え込むっていうのも必要かもしれん(・ω・)。
個人的には観音様地獄太夫の絵が非常に美しくて好きですヽ(´▽`)/。
そして春画はいちおう部屋が分かれてるけど、子供連れの方は人の波に身をまかせてるとうっかり入っちゃうかもしれないので気をつけてください( ̄∇ ̄)。

 

というわけで面白い展覧会でした。渋谷に行く際はぜひ行ってみるとよいかとヽ(*´∀`)。4月16日まで。

 

じゃ、また。次は週末に。

三井家のおひなさま@三井記念美術館&企画展 祭祀と神話 神道入門@國學院大學博物館

こんにちは。仙です。3月ですな。まだ結構寒いけどそろそろ春物出さなくてはいかん。いきなり暖かくなって着るものなくなると困るしσ(^_^;)。

 

さて、今回はひな祭りには遅いんですが、三井記念美術館で開催中の「三井家のおひなさま」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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次回は西大寺展みたいです。

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三井家のおひなさま・・・毎年来てる気がするけど、いつ見ても豪華ですごいと思います(*'▽'*)。すばらしい保存状態。お道具類もすべて超絶技巧です。もちろん塗りが禿げてたりする・・・わけない( ̄▽ ̄)。きっと昔は毎年たくさんの女中さんたちが総出で飾ったりしたのかなと往時を想像する。

 

今回は会場のいろんなところに「おはなしは静かな声でお願いします」という立て札がある。きっとみんなお人形を見て思わず「まあかわいい。すごいわねぇ❤︎」という心の声を大きめのボリュームで口にしてると推理します(^_^;)。気持ちはわかりますがそこはぐっとこらえましょう。

 

今回は最後の展示室に「三井家の別荘・城山荘の思い出」という特集展示があります。城山荘とは三井総領家の別邸。じょうざんそうと読みます。城山焼っていう焼物もある。

昭和10年の東伏見宮大妃の城山荘訪問の様子が映像資料で上映されてます。こういうの好きなのでかぶりつきでガン見しました( ・∇・)。
この資料は三井家で私的に所蔵してたもので公的には記録が残ってないらしい・・・これってオリジナルはどんなメディアだったんだろう?その時代8ミリとかあるのかな?戦前の富裕層ハンパない( ̄▽ ̄)。みんなで城山焼の絵付けをしてるのが楽しそうでしたヽ(´▽`)/。

 

というわけで楽しい展示でした。
お人形好きな方ならもっと楽しめると思う。ご興味あれば。4月2日までです。

 

これだけじゃアレなので國學院大學博物館で開催してる「企画展 祭祀と神話 神道入門」です。

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私は行ったときにはおひなさまが飾ってあった。
多分これは歴史あるおひなさま。

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企画展のほうは神話と祭祀ということで、古事記とか日本書紀とかの貴重そうなバージョンがたくさんありました_φ(・_・。

展示を見てると(たぶん)國學院の先生らしき人がお客様を案内して入ってきた。ななめ後ろくらいにさりげなく陣取っておこぼれを拝聴する。けどやっぱり小声なのであんまり聞き取れなくて途中であきらめた( ̄▽ ̄)。

でも説明聞けなくてもそれなりに楽しめました。

資料はどれも貴重そうなんだけど、祭祀の式次第みたいのがすばらしくて驚く(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


図解を駆使し、人の動線を考慮したマニュアル。すばらしい。やっぱり昔の神職の方々も

  • 頻度がかなり少なくて(祭祀だし)
  • しかも失敗が絶対許されないこと

なのですごく工夫して作ったんだと思う

この技術があればマニュアル作成セミナーとかで稼げそうなレベルです( ´ ▽ ` )。一見の価値ある。
もしご興味あればぜひ。企画展は4月9日までだそうです。

 

写真可能エリアをいつもどおり撮影。

樋口清之先生。本読んだことあるよ。梅干しと日本刀。

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勾玉も剣も絵になるので・・・。

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 黒曜石は日本でもたくさん採れる。

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んじゃまた。次は週末です。