ティツィアーノとヴェネツィア派展@東京都美術館&このごろ見た映画
こんにちは。仙です。
東京都美術館で開催中の「ティツィアーノとヴェネツィア派展」に行ってきました( ´ ▽ ` )ノ。
今回はカメラを忘れた(´・_・`)・・・このごろ写真がよくなってきた(当社比)ところなのに・・・。やっぱり見比べると画質違うよな(´・_・`)。
上野公園の桜。
そんで肝心の展覧会についてですが、あまり混雑してなくてゆっくり快適に見れました(^ω^)。
あれ?おかしいな?
- 土曜日だったのに。
- 日曜美術館とかで取り上げてたって聞いてたから絶対混雑してると思ったのに。
- ひたすら美しい絵画が主だから日本人ウケしそうなのに。
個人的にはゆっくり見れてラッキーだったけど、せっかくよい展示なのでたくさんの人に見に行ってほしいな。4月2日までなので春休みにでもどうぞヽ(´▽`)/。
内容的にはひたすら美しい絵がたくさんある感じです。ティントレットやヴェロネーゼとかのヴェベツィア派の絵もたくさんあります。タイトルのティツィアーノの作品は全部で7点(工房作品はうち2点)。
ティツィアーノはやっぱり他のヴェネツィア派の作家から際立って見える気がする。肌と髪の質感の違いかな。
「フローラ」の陶器のような肌、「ダナエ」のちょっと上気してるのがうかがいしれる頬の感じ。この絵ね。
「マグダラのマリア」の胸にかかるちょっと透け感ある巻き毛とか。大変美しいです(╹◡╹)。
意外と女性モチーフでない作品もよい感じ。「教皇パウルス3世の肖像」の髪とかのちょっとドライな感じとかは非常に繊細で印象的です(・ω・)ノ。
あと宝石の描写とかもすごい。「教皇パウルス3世の肖像」で、教皇が右手にはめてる指輪とか。多分サファイアだと思うけど、彼の自負と権力が忍ばれる輝きです( ´ ▽ ` )ノ。
ほかにも鳥瞰図とかいろんな絵があります。好きな方はオススメですし、ひたすらきれいなので癒されにいくのもよいかと思います。4月2日まで。
そしてこれは最近見た映画。ヴィスコンティの「家族の肖像」。ツイートはしてみたけどここにも書く。イタリアつながりで。
- 岩波ホールで上映中。
- 観客はほとんどご高齢の方。若者は見あたらない。
- 遅い時間だったので入りも半分くらい?面白いのにもったいない。次いつかかるかわからないしたくさんの人に見てほしいな。
映画のテーマは老境にさしかかった人間の孤独ですかね(´・ω・)?でも、ヴィスコンティって若さが魅力的な作家ではないのでうら寂しい気分にはならない。本物の貴族出身だから?すべてがゴージャス。登場人物がすっごい毛皮とか着たりする・・・。そして食卓で煙草を吸う・・・時代を感じる。
主人公の教授が集めているのはアーサー・ディヴィスの描く家族の肖像。人間の孤独って味わい深い(´-ω-`)。
じゃ、また。次は週末です。
この頃読んだ本&サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス@サントリー美術館
こんにちは。仙ですヽ(´▽`)/。
このごろ本を結構読んでます。経済ノンフィクション系のすごいエグイやつ( ̄▽ ̄)。このブログに来て下さる人には特にいらん情報だとは思いますがとりあえず寸評を。
まずこれ。売れてるらしい。著者はかなり昔に野村証券でえらくなった人だけど、手数料を稼ぐために強烈な回転売買に客をはめ込んだ手柄話を得々と語って悪びれない。
社内での強烈なパワハラの描写とかもあって、読んでて辛くなる・・・。でも赤裸々に書いてあるから読み物としては面白い。後半のオリンパス事件については自己弁護がきつくて面白さ半減してます。
次はこれ。住友銀行のイトマン事件内部告発者の手記。何か言いたくないことがあるらしくて回りくどい。ちょっと読みづらかったかな。
同じテーマならこっちのほうが面白かった。日経出身のライターさんが書いた本。
これはまだ途中だけど。
総評:どれも売れてるだけあってかなり面白い。興味あればオススメ。
イトマン関係ではけっこう美術の話も出てきます。マネロンの話d( ̄  ̄)。美術工芸品って、適正価格があってないようなものだから残念だけどそういうのと相性いいんだよね。すごい利用のされ方・・・。
個人的にはもし手元に巨万の富があって、美術品が買い放題でも、自分の好きなものを少しずつ買っていくのが幸せだと思う。例え値崩れしたとしても。このごろ海外市場は下げが来てるらしいけど・・・。
そんで、サントリー美術館で開催中の「サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」にも行ってきました。
主に美術商の野依利之(のよりとしゆき)氏のヨーロッパ陶磁コレクションと、陶芸家の辻清明(つじせいめい)氏の世界のガラスコレクション。
審美眼のあるコレクターに買われて、きちんとした美術館に寄贈されてこうやって日の目を見れる幸せなコレクションたちです。よかったねぇ(´∇`) と言いたくなる。
今回は写真OKだったので撮ってみた。絞りと露出の勉強になったわ(╹◡╹)。
招き猫に見えた。オランダもの。
黄色と緑色が爽やかな一角。
ガラスの器はなかなか写真がきれいにとれない。
サントリー美術館の歴史も展示。昔は丸の内にあった。
いろんなタイプの美しい器たち。
グロテスク文ておもしろい。
染付の悪魔文。
珍しいのもあって楽しい展覧会です。興味ある方、ご予定合えば是非。3月12日まで。
んじゃまた。次は多分水曜日。
草間彌生 わが永遠の魂@国立新美術館
こんにちは。仙です。
今回は六本木の国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」に行ってきましたヽ(´▽`)/。
個人的に混雑必至と踏んだ展覧会には開幕後すぐに行くようにしてる(・ω・)ノ。今回も混みそうなので早速行ってきた。国立新美術館って定期的に学生さんが無料になったりするし、やっぱりリスクヘッジはしておきたい(´・_・`)・・・。
そんで行ってみたらやっぱり混んでた(。・ω・。)。
でも常識的な範囲内での混み具合です。待ち時間もなかったし、ちょっと人が多いかなぁな程度です。会場内はね。でもグッズ売場は行列ができてる。こんな感じで( ̄▽ ̄)。
確かにグッズはかわいかった╰(*´︶`*)╯♡。
PORTERとX-GIRLコラボのバッグとか。あの水玉はグッズ映えがする。
オリジナルパッケージのかりんとうとかもかわいかった。
そんでこの展覧会の会場内はけっこう(体感では半分くらい)写真撮影可のエリアがあったよヽ(*^ω^*)ノ。私はうっかりロッカーにスマホを置いてきちゃったので今回は撮ってません。手持ちカバンの中にカメラはあったんだけど今回はカメラはダメのスマホオンリーだったから気をつけてください。
そして草間さんの絵とかオブジェとかの連作がいろいろあります。どれも美しいです。自分はビビッドな色使いより優しい感じのカラーが好きかな。
そんで草間さんのデザインしたテキスタイルはインテリアに使うとすてきだよね。あの柄のソファとかとてもいい感じだったわ。
そんで今回は音声ガイドをオススメしたいですd( ̄  ̄)。
機械は電話型のやつで(受話器みたいな機械を手で耳にあてるやつ)ずっと持ってるのが疲れるからあんまり好きじゃないんだけど、これは内容がよいです(╹◡╹)。
草間さんのインタビューとか自作の詩の朗読とかが満載で。音源は2016年に本展に先駆けて行われたインタビュー、また一部は2012年のインタビューって書いてあったから、もしかしてコアなファンの人は聞いたことあるインタビューなのかもしれないけど、私は全部初聴きでした。
インタビュー内容もよいし、詩の朗読も正直滑舌はあんまりよくなくて技術的には稚拙なんだけど、ナレーターさんがすばらしい声で読んでるのより伝わってくるものがある。
んでガイド内容の個人的なハイライトは草間さんが歌う「マンハッタン自殺未遂常習犯の歌」だった。迫力あった。
そして若い頃の作品は草間さんの苦しさが伝わってくるやつだった・・・。日本のモダンアーティストで一番成功してる人だと思うけど、必ずしもその成功が草間さんの望みではなかったんだね(´・_・`)。正直この地位に行きたい人は掃いて捨てるほどにたくさんいると思うけど・・・。嫉妬と羨望の的っつーか。
上手くいかないもんだのう。
個人的には草間さんの作品は好みのど真ん中ではないんですが、それでも楽しめるよい展覧会でした。
お好きな方はぜひぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ。5月22日までやってます。春になったら混雑しそうな気がする・・・。
とりあえず外に出て写真を撮った。水玉の樹。
んじゃまた。次は週末に。